融資の金利は、制度融資でなければ、交渉可能なものでもあります。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
どのタイミングで切り出すか
融資の金利については、制度融資を除き、銀行内に「基準金利」はあるものの自由に決められる余地もあります。
どのタイミングで、金利を低くしてくれるような交渉をすることが可能か。
審査プロセスで考えてみると、銀行担当者は、稟議書を作成し、行内に回付することで進めていきます。
もし、担当者が稟議書を作成・回付した後に金利交渉をしても、稟議書を再度作り直することになり、銀行にとってとても煩雑なものになります。
つまり、切り出すタイミングとしては、担当者が稟議書を作成・回覧する前、といえそうです。
話題として触れる
金利交渉しても、金利が低くなるとは限らないものです。
かといって、何も言及しなければ、銀行担当者の完全なる裁量で決められてしまうことになります。
金利が低くなるならないに関わらず、融資申込みの際に金利の話題に触れるようにするだけで、銀行担当者も、意識するようになると考えられます。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)で参考になる切り出し方として、以下であれば触れやすいといえそうです。
「経営改善のために経費節減を進めているので、銀行にも低い金利で協力して欲しい」
複数の銀行に交渉する
融資の話を、複数の銀行で進めることで、より低い金利を引き出すことも可能になってきます。
上記の前提として、やはり、”銀行から借りて欲しいと思われる会社であるかどうか”は大きいと思われます。