融資申請の条件交渉にはどのようなものがあるか

銀行から見て、”利息収入以外でどのような収益が見込めるか”という観点から考えて、こちらから提案していけることもあるかもしれません。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。

目次

銀行の融資審査の材料を考える

銀行の融資審査の中心は、その会社の財務状態に他なりません。

銀行にとっては、”貸しても返してくれそうか”という点が最も大事です。

一方で、財務状態以外で審査の材料にしているものがあるのであれば、「融資を受けることができたなら、それもも行う」といった形で、交渉の材料に使うという道も見えてきます。

利息収入以外で交渉してみる

銀行にとって、利息収入以外にもいくつかの収入の柱があります。

その収益構造を理解できていれば、銀行側として、自社と取引することで、利息収入以外でどのように銀行にとってプラスになるかをイメージすることができ、銀行への交渉材料に使うこともできます。

その銀行の”利息収入以外の収益”とは、具体的に以下のようなものです。

手数料収入

  1. 振込手数料
  2. ネットバンキング手数料
  3. 貸金庫手数料
  4. 手形取立手数料
  5. 外国為替手数料

付帯収入

  1. クレジットカード
  2. 税金・社会保険料の納付
  3. 公共料金の口座振替
  4. 生命保険
  5. 損害保険
  6. 投資信託
  7. M&A
  8. ビジネスマッチング
  9. リース
  10. 経営者クラブ

その会社の従業員との取引による収入

  1. 従業員の給与振込口座
  2. 従業員口座のネットバンキング手数料
  3. 従業員口座の振込手数料
  4. 従業員の住宅ローン
  5. 従業員の車ローン

その会社の関係会社との取引による収入

その会社の関係会社との取引ができれば、新たな上記の収入(手数料、付帯、従業員)を得ることができるようになります。

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