銀行から見て、”利息収入以外でどのような収益が見込めるか”という観点から考えて、こちらから提案していけることもあるかもしれません。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
銀行の融資審査の材料を考える
銀行の融資審査の中心は、その会社の財務状態に他なりません。
銀行にとっては、”貸しても返してくれそうか”という点が最も大事です。
一方で、財務状態以外で審査の材料にしているものがあるのであれば、「融資を受けることができたなら、それもも行う」といった形で、交渉の材料に使うという道も見えてきます。
利息収入以外で交渉してみる
銀行にとって、利息収入以外にもいくつかの収入の柱があります。
その収益構造を理解できていれば、銀行側として、自社と取引することで、利息収入以外でどのように銀行にとってプラスになるかをイメージすることができ、銀行への交渉材料に使うこともできます。
その銀行の”利息収入以外の収益”とは、具体的に以下のようなものです。
手数料収入
- 振込手数料
- ネットバンキング手数料
- 貸金庫手数料
- 手形取立手数料
- 外国為替手数料
付帯収入
- クレジットカード
- 税金・社会保険料の納付
- 公共料金の口座振替
- 生命保険
- 損害保険
- 投資信託
- M&A
- ビジネスマッチング
- リース
- 経営者クラブ
その会社の従業員との取引による収入
- 従業員の給与振込口座
- 従業員口座のネットバンキング手数料
- 従業員口座の振込手数料
- 従業員の住宅ローン
- 従業員の車ローン
その会社の関係会社との取引による収入
その会社の関係会社との取引ができれば、新たな上記の収入(手数料、付帯、従業員)を得ることができるようになります。