銀行は、貸借対照表をどのように見て、どのようなことを疑問に思うのか。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
貸借対照表への見方
銀行が貸借対照表をどう見るか。川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)においては、以下の2点が挙げられています。
- 債務超過でないかどうか
- 借入金規模はどうか
債務超過でないかどうかは重要
銀行の見方として、債務超過であることはとてもネックになるといわれています。
現状、債務超過である場合には、”今後はそれが解消されていくかどうか”が見えるかどうかが重要といえます。
債務超過を解消するにはどうすればよいか
では、債務超過を解消するにはどうすればよいか。
以下の方法が考えられます。
- 毎期、利益を出して積み重ねていく
- 増資して、資本金を厚くする
- 役員借入金があれば、それを債権放棄してもらう
- 役員借入金があれば、それを資本金に振り替えてもらう
- 役員借入金があれば、役員借入金返済を優先し、役員報酬をカットすることで利益を出していく
③~⑤については、急激な納税を伴う可能性もあるため、慎重な検討が必要です。
②については、他の既存株主への贈与税(みなし贈与)についても検討が必要になります。
①が最も現実的ともいえるため、結果、”今後どのように利益を出していけるか”を銀行に伝えていけるかが重要になるといえます。