銀行は貸借対照表をどう見るか②

銀行は、貸借対照表をどのように見て、どのようなことを疑問に思うのか。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。

目次

貸借対照表への見方

銀行が貸借対照表をどう見るか。川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)においては、以下の2点が挙げられています。

  1. 債務超過でないかどうか
  2. 借入金規模はどうか

債務超過でないかどうかは重要

銀行の見方として、債務超過であることはとてもネックになるといわれています。

現状、債務超過である場合には、”今後はそれが解消されていくかどうか”が見えるかどうかが重要といえます。

債務超過を解消するにはどうすればよいか

では、債務超過を解消するにはどうすればよいか。

以下の方法が考えられます。

  1. 毎期、利益を出して積み重ねていく
  2. 増資して、資本金を厚くする
  3. 役員借入金があれば、それを債権放棄してもらう
  4. 役員借入金があれば、それを資本金に振り替えてもらう
  5. 役員借入金があれば、役員借入金返済を優先し、役員報酬をカットすることで利益を出していく

③~⑤については、急激な納税を伴う可能性もあるため、慎重な検討が必要です。

②については、他の既存株主への贈与税(みなし贈与)についても検討が必要になります。

①が最も現実的ともいえるため、結果、”今後どのように利益を出していけるか”を銀行に伝えていけるかが重要になるといえます。

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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