借入返済負担が重い時に検討したいこと④

資金繰りが厳しくなってきて、銀行借入の返済負担が重くなってきた場合、どのようなことを検討すればよいか。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。

目次

返済負担が重い場合に検討したいこと

資金繰りが厳しくなってくると、銀行借入の返済負担が重くなってきます。

そういった場合ほど、歩みを止めずにいたいものです。

何も手を打たないでいて自然と状況が好転するということは、なかなかありません。

動かなければいけない方向性のベクトルは複数考えられますが、銀行対応という点で検討できることはあるかどうか。

具体的に考えられるアクションの選択肢として、例えば、以下のようなものが考えられます。

  • 追加融資
  • 融資一本化
  • リスケジュール

リスケした場合の懸念

リスケジュール(リスケ)することは、会社にとっても銀行にとっても大きな出来事といえるのですが、実行する場合に懸念されることがあります。

  1. 銀行融資を受けられるか
  2. 会社の信用問題が外部に広まるか
  3. 手形割引がこれまでどおりできるか
  4. 輸入取引がこれまでどおりできるか

懸念②会社の信用問題が外部に広まるか

リスケジュール(リスケ)は会社にとって信用問題にかかわることで、公表されたら外部からの信用を損なってしまうのではないかという懸念があります。

ただ、銀行は、リスケしている企業を公表することはありません。

内部からのリークなどといったことがなければ、基本的に外部にリスケの事実が広まることはないと考えられます。

一点、帝国データバンク・商工リサーチのような信用調査会社に対して話してしまうと、それが調査書に記載されるといったことは考えられ、留意が必要であるといえます。

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