銀行融資を考えるタイミング

借りようと思ってすぐに借りることができるわけではなく、借りるタイミングについては考えておきたいところです。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。

目次

借りたい3ヶ月前から相談していく

利率の低い銀行融資を借りたいと思った場合に、明日借りたい!と思って、すぐに借りられるものでもありません。

貸す側の心情としても、困るギリギリまで我慢していて、かつ、すぐに、という話である場合、①貸しても返してくれるだろうか、②会社の資金繰りに計画性がないのではないか、などといったことが非常に気になりますし、二の足を踏んでしまいます。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)によれば、借りたいと思う時期の「3ヶ月前」に銀行に相談することが目安と解説されています。

次の借入まで6ヶ月~1年は空けることになる

一度借りたとして、その後、またすぐに追加で借りたいとしたときに、銀行はどのような印象を受けるか。

資金繰りに計画性がないのではないか、と思われる可能性があります。

借りる際には、借入申込額を決定し、その金額で申請することになりますが、短期の間にその次をとなると、前回の借入申込額は、計画性なく行き当たりばったりで決めたのではないかという印象を与えてしまいます。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)によれば、「信用保証協会付融資であれば6ヶ月は空ける」・「公庫融資であれば1年は空ける」、ということを目安として解説されています。

資金繰りは経営者の仕事

根拠を持って、先手先手を打って、会社の資金繰りを考えていくためには、会社の資金繰りを把握しており、かつ、向こう半年~1年程度先の資金繰り予定を立てることができているか、ということが重要になってきます。

借りるタイミングを逸することは、事業が終了することとも直結します。

売上を上げることには興味があるものの、お金や資金繰りのこととなると興味がないと思っていたとしても、事業を起こし、経営していく以上は、誰も資金繰りに関する判断を代わることはできません。

会社の資金繰りを把握すること、資金繰り予定を立てること、資金調達を考えることもまた、経営者にしかできない重要な仕事です。

もしも借りるタイミングをコントロールすることが難しいと考える場合、今は金利が低い時代でもあるので、借りられる時により多く借りておき、全体の資金管理をしつつ、余裕を持って経営していくということも選択肢であるとも考えられます。

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