事業を進めていると、”これでいいのか?”と思ったり思わなさすぎたりすることがあり、時々、振り返って考えてみたいところです。
西江力著「小売・飲食・サービス業 リアル店舗 経営改善の教科書」を参考として。
目次
事業にも定期的な健康診断が必要
事業をしていると、漠然と”これでいいのだろうか”と思うこともあります。
一方で、まったく逆に、何らの疑問も抱かずに走ってしまっている(問題はあったとしても気づけていない)ときもあります。
どちらも、物差しがない分、不安がつきまとってしまいます。
この不安を取り除くには、セルフチェックしてみたり、課題を明確にしたり、盲点がないか客観的に考えてみる機会が必要です。
このような、いわば定期的な健康診断があることにより、深刻な事態に至る前に対処することが可能になります。
早期発見・早期対処
何事もなければ、定期的な健康診断といっても、どこかしら煩わしいと感じてしまうものです。
しかし、何事もないかどうかを、定期的な健康診断で明らかにしていく意義はあります。
何らかの違和感・漠然とした不安があるのであればなおのこと、そのようにいえます。
早期発見できれば、早期に対処することができ、事なきを得ることも多々あるものです。
セルフチェック
西江力著「小売・飲食・サービス業 リアル店舗 経営改善の教科書」を参考に、セルフチェックできる項目を並べてみました。
- 自社の看板商品・一押しは明確か?
- ターゲットは明確か?
- やたらとメニュー・サービスを広げ、ターゲットを広げすぎていないか?
- リピート率を上げるための施策を取っているか?(3回以上利用し、定着してもらう具体的な仕組み)
- 借入金の管理はできているか?(お金の問題が圧迫すると、本業に身が入らなくなる)
- お金の動きの半年~1年後の状態は具体的な形で予測できているか?
- 支出の管理はできているか?(過度な家賃、過度な車、過度な保険、仕事につながらない会食、活用できていない会費など)
- 補助金の検討が、目的化していないか?(補助金は目的ではなく手段)
- 人手不足を放置していないか?(ブラック化→全員採用→育成不能→経営悪化)
- 採用のターゲットは明確か?
- 社内でのキャリアパスは明確・具体的か?
「誰に、何を、どのように売っているか」を自分で理解できているか?は、事業の根幹でもあり、とても重要だと感じます。
経営者が自分自身で明確なものとして持っていない限り、お客様からすると見ると余計にわかりづらいからです。