書きたいテーマが頭の中にあっても構成を考え始めたところで手が止まり、放置されてしまうことがあります。Claude Codeにテーマを渡し、先に3〜5個の質問をしてもらう方法を使うと、自分の体験や切り口を引き出したうえで、構成案から下書き、推敲まで30〜60分で進めることができます。
ひつじ・染谷昌利「あらゆる仕事が爆速化する Claude Code徹底活用術」(日本実業出版社)を読んで。
「書きたいテーマはあるのに記事にならない」のはなぜか
テーマはあるのに進まない
書きたいことがあるのに記事にならない場面では、何から手をつけるか分からない、構成案を考えるだけで疲れる、下書きの途中で止まる、といった理由がボトルネックとして重なりやすいと考えられます。
どれも文章力の問題というより、頭の中にあるテーマを順序立てた文章の形に起こすまでの距離が長いことが原因であると思われます。
その結果、テーマは手元にあるのに、数日たっても1行も進まないまま放置されます。
経営者の記事は、自分の体験が核になる
経営者や個人事業主が書く記事は、検索すれば出てくる一般論よりも、自分の体験や判断の理由のほうが読み手の記憶に残ると考えられます。
ところが体験は、本人にとっては当たり前の出来事であるため、そのままでは何を書けばよいか分からない場合も多いものです。
誰かに質問されて初めて、「あのとき実はこう考えていた」と言葉になることがあります。
先に質問してもらうと、一般論で終わらない
Claude Codeに先に質問してもらい、体験や切り口を引き出してから書き始めると、検索すれば出てくる一般論ではなく、自分にしか書けない記事に仕上がります。
あらかじめ「発信トーンガイド(自分の文体を言語化したファイル)」を用意しておくと、その文体に沿って書いてもらえるため、完成した記事も「自分の言葉」で残ります。

3ステップで、構成案から推敲まで進める
ステップ1:壁打ちで、体験と切り口を引き出す
最初は記事を書かせず、質問をしてもらいます。
仕事用のフォルダでClaude Codeを開き、書きたいテーマを数行で伝えたうえで、「一般論ではなく自分の体験や独自の切り口を活かしたいので、記事を書く前にまず質問してほしい」と依頼します。
引き出してもらう内容は、次の3点です。
- 体験・具体的なエピソード
:そのテーマについて、実際に経験したこと - 自分ならではの視点・切り口
:他の人とは違う見方や考え方 - 読者にいちばん伝えたい結論
:読み終えた人に持ち帰ってほしいこと
これらを3〜5個の質問に分けて聞いてもらいます。
質問が返ってきたら、思いつくままに答えていきます。
完璧な回答である必要はなく、このやり取りそのものが、記事の「自分らしさ」になります。
ステップ2:同じチャットのまま、構成案・下書き・推敲を書かせる
壁打ちが済んだら、そのチャットで続けて記事を書いていきます。
新しいチャットを開くと壁打ちで出した内容が引き継がれないためです。
書籍の例としては、「note」フォルダに次の3つのファイルを保存してもらいます。
- 01_構成案.md
:H2見出しを5〜6本、各セクションの要旨を1行ずつ - 02_下書き.md
:構成案に沿って、1,500〜2,500文字で書いたもの - 03_推敲済み.md
:下書きの冗長な部分を整え、文章のリズムを調整した完成版
あわせて、仕上げの方針も伝えておきます。
読者像を決めておくこと、一般論ではなく壁打ちで引き出した体験と視点を軸にすること、最後に読者への「次の一歩」を示すことの3点です。
読者像は、自分のフォロワーと検索で訪れた人を想定します。

ステップ3:推敲版を読んで、自分の言葉に整える
3段階で磨かれた記事が返ってくるので、最後は自分で読み、自分の言葉に整えます。
トーンガイドを参考にしてもらっているため、整える作業は言い回しの微調整が中心になると思われます。
ここで確認しておきたいのは、壁打ちで話していない体験談や数字が、下書きに混ざっていないかという点です。
文章として自然でも、事実として自分の経験と合っているかどうかは書き手にしか判断できません。
公開して終わりにせず、反応を次の記事の素材にする
反応を「反応ログ」として残す
記事を公開したら、コメントや反応、SNSでの引用といった読み手の反応を、「反応ログ.md」としてフォルダに残しておきます。
どの記事に、どのような反応があったのかを記録していく形です。
次の記事は、過去記事と反応ログから提案してもらう
次の記事を書くときは、Claude Codeに「過去の記事と反応ログを踏まえて、特に響いたテーマや切り口を活かして、次の記事を提案してほしい」と依頼します。
読み手の反応を踏まえた次の一本が、手元に届きます。
書いて公開して終わりではなく、反応をデータとして残していけば、書くたびに自分の発信の打率が上がっていく仕組みになります。
手元に残った反応の記録は、次に何を書くかを決める判断材料になります。
note記事だけでなく、ブログ記事などでも要領は同じです。

