商品ありきでそれを売ろうとするのではなく、欲しがる人がいることを確認してから商品を考える、ということが最も低リスクな事業のスタンスであると考えられます。
神田昌典著「不変のマーケティング」(フォレスト出版)を参考として。
最もリスクの低い事業の始め方
事業をするのであれば、リスクは低いに越したことはありません。
では、リスクの低い事業の始め方とは、どのようなものなのか。
事業においては、一般的には、以下のように考えます。
- 売れると思った商品を仕入れる・開発する
- 商品の価格を決める
- この商品はこのお客様に売れるはずだと、買ってくれる人を探す
しかし、これほどリスクの高いことはないものです。
神田昌典著「不変のマーケティング」(フォレスト出版)では、以下のように考えることで、リスクを低くして事業を始めることができると解説されています。
- お客様を探す
- ニーズがあることを確認する
- 商品を提供する・作る
つまり、目の前から順番に考えるのではなく、ゴールから逆算して考える、というものです。
つまり、商品があって、その商品のマーケティングをしたんじゃない。マーケティングをして、欲しがる人がいることを確認してから、商品を作ったのだ。
神田昌典著「不変のマーケティング」(フォレスト出版)より
うまくいくかどうかは市場が決めることであるにも関わらず、最初に商品ありきで考えることほど高リスクなことはないということです。
常識に交じるのではなく、ポイントを掴む
そう分かっていても、人はみな、みんなが通る道を通りたがります。すなわち、商品ありきでそれをどう売ろうかと考えるものです。みんなが通るほうが安心だからです。
しかしながら、上記のとおり、ニーズから逆算して商品を考えるほうがリスクは低いということは想像に難くないものです。
ただし、それには、ニーズを探知するということに、全神経を集中しなければなりません。ゆえに、意外と”分かっていてもできないこと”ではあると思われます。
要はやるかどうか
”ニーズから逆算して商品を考えるほうがリスクは低い”ということは、意外とみんな分かっているものです。
みんな知っていながら、いざやる人となると、非常に限定されます。
知っているにも関わらず、なんとなく結果やらない人が多いからこそ、やる意味があると思われます。