”何を言うか”、”何をするか”も大事ではありますが、それ以前にどのように「場づくり」するかが大事といえそうです。
和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで学んだこと、キャッシュフローコーチとして感じたこと。
何事も、ベースは「場作り」
何を言うか。何をするか。
様々なことが言え、様々なことができるような知識・スキル・経験などを磨き上げていくことを重要です。
難易度も高くやりがいもあります。
一方、特に人対人で接していくには、これらの前に意識すべきこととして、「場づくり」が挙げられます。
どのようなことが言えても、どのようなことができても、「場づくり」ができていなければ相手に伝わりません。
対話のなかで、相手がリラックスしてくれて、おのずと発想が広がるような「場づくり」が理想だと思っています。
アイデアを浮かびやすく
和仁達也先生が、”場づくり”という面で合言葉にしているのは、
「安心・安全・ポジティブな場づくり」
という言葉で、初めて聞いたときに、とても共感しました。
逆である”不安・危険・ネガティブ”な場を考えてみると、誰もが緊張し、萎縮し、発言することさえままならず、発想が広がることもなく、せっかく複数人で集まっても、アイデアの相乗効果を出すことができません。
せっかく複数人で集まっているのであれば、協力して知恵を出し合った方が生産性が上がりますし、成果への近道であることは想像に難くありません。
そのような意味においても、何を言うにも何をするにも、まずはベースとしての「話づくり」が大事で、特に「安心・安全・ポジティブな場づくり」が大事といえると思います。
具体的に何を意識すればよいか
「安心・安全・ポジティブな場づくり」をするには、具体的に何を意識すればいいか、和仁達也著「コンサルタントの対話術」(かんき出版)を読んで改めて整理してみました。
言葉
発言を否定されたり批判されると、人は萎縮したり反発したりするものです。
よって、できるだけ肯定的・共感的な言葉を用いたいところです。
肯定されたり共感されたりすると、発想を広げることができ、様々なアイデアを浮かべて話を進めていくことができそうです。
表情
踏み込んだ話をすると、どうしても表情が固くなり、怖い印象を与えてしまいます。
口角が上がっていて、柔らかい表情であれば、発言にブレーキをかける必要も感じることなく、自由に様々なアイデアを出していくことができそうです。
態度
ふんぞり返って聞く相手と、前のめりに頷きながら聞く相手とでは、違いが明白です。
言葉以前の非言語コミュニケーションの面として、相手の話を聞くための”姿勢・態度”が重要です。
行動
「有限実行」かどうか。これに尽きると思っています。
どんなに練り上げた言葉を発しても、他人はそれ以外の部分でもその人をしっかりと見ています。
まさに”何を言うか、ではなく、誰が言うか”です。