相手に、相手のこと(状態)を伝えて、相手の役に立ててもらおうとすることは、一歩間違うと”余計なお世話”になってしまいます。「相手に伝わる伝え方」を考えておくと、効果的なフィードバックができそうです。
コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)を読んで。また、キャッシュフローコーチとして考えたことを参考として。
目次
フィードバックは難しい
フィードバックとは、相手がどのような状態にあるか等を第三者の視点で伝えることをいいます。
シンプルなようで難しい部分があります。
自分の視点から相手のことを伝えるということは、自分の価値観を、相手のことをベースとして語ることになります。
相手がフィードバックを求めていなければ、ただの”余計なお世話”になってしまいます。
違和感があるのは、相手がフィードバックを求めていないにも関わらずフィードバックをしたがるという点で、そこには、”相手の役に立ちたい”という気持ちよりも、”自分の意見・存在を一方的に語りたい・受け入れて欲しい・聞いて欲しい”という気持ちが勝ってしまっている(相手よりも自分を優先してしまっている)ということが、他人への印象として作用していそうです。
相手の状態に自分の価値観で触れるということは多分にデリケートな部分があるため、「相手の役に立つための」フィードバックをしたいとしたら、まずは視点を整理した上で、注意点を知っておくメリットはありそうです。
2つの視点
- 客観度の高い視点 →「相手の状態」を伝える
- 主観度の高い視点 →「相手の言動から自分が感じたこと」を伝える
何に注意を払うべきか
何に注意を払いべきか、コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)を参考としてまとめてみました。
フィードバックの注意点
- 他者の意見を必要としていない人に対してフィードバックしない
- 修正できないこと(身体的特徴、漠然とした雰囲気等)をフィードバックしない
- フィードバックを受け入れるかは「相手の選択」であることを理解する(命令ではない)
- ”そのとき”伝える(時間が経ってから不意打ちのように伝えない)