経理が正確であれば、将来の予測にも信頼が置け、自信を持って経営判断することができます。
松波竜太編著・監修、資金調達相談士協会著「中小企業の財務改善ノウハウ」(第一法規)を参考にして。
経営を良くするには
経営が良くなるには、以下のようなパターンが最も理想的と考えられます。
思い切った経営判断もしていくには
「利益を出す」が起点となります。
利益が出ていれば、融資を受けることができ、余裕をもった手元資金のなかで(=より選択肢の多い状態で)より適切な経営判断をしていくことができます。
まずは、利益が出ているかどうかを正確に見積もる必要があります。
利益が出ているかどうか・利益が出る見込みであるかどうかの意識が曖昧だと、適切な経営判断をすることができません。
多額の設備投資など重要な判断であればあるほど、その判断にはしっかりとした根拠が必要になります。
当然ながら勘で行うことはできないので、根拠を持つことができなければ、自然と”決めきれなく”なり、事業を継続的に行っていくことへ支障が生じるようになります。
つまり、利益が出ているかどうか・利益が出る見込みであるかどうかを把握することは重要であり、そのために経理が存在していると考えられます。
経理=コストか
経理は”コスト”と考えられがちですが、上記のとおり、事業を継続していくために必要不可欠なものといえます。
ただのコストと考えると、そこに投下する労力・資金が無駄に思えてしまいますが、逆にしっかりと登録・資金を投下することにより「経営判断していくための説得力ある根拠」としてその真価を発揮すると考えられます。
実際、経理レベルはまちまちで、”申告にさえ間に合わせられればよい”というレベルと、”月々の損益を把握し、今後の見込みも立てられて、経営判断の役に立つレベル”とでは、かなりの差があります。
経営判断の土台となる経理にしていくためには、数字の集計面でしっかりとした仕組み・工夫が必要であり、そこには一定の労力がかかる点は頭に入れておきたいところです。