”数字のアレルギー”を取り去るには

経営数字へのアレルギーを持ってしまいがちですが、”経営数字は事業イメージのための道具”と考えると、それが意味・意義とリンクし、その必要性・有用性から身近に感じることができると考えられます。

今井孝著「 起業1年目のお金の教科書(かんき出版)」を参考として。

目次

数字は”事業イメージのための道具”

”数字”というと、どうしてもアレルギーを感じてしまいがちです。

なんだか難しく感じますし、数字のために事業をしたいわけではないという思いもあります。

一方で、数字には、その事業の一部を切り取って”具体化することができる”というパワーがあります。

具体化することができれば、そこに意味や意義を感じることができ、そこから行動(その後の変革)へと繋げていくことができるといえます。

  • いつまでに
  • いくら
  • どれくらい

漠然としたイメージに、上記のような数字の要素を付け加えることで、より具体的にイメージすることが可能になります。

できそうか、できなさそうか、頑張ったらできそうか、など。

数字にすることで、上記のような行動方針を立てることが可能となり、行動へと移しやすくなります。

この行動方針の積み重ねが、事業計画であるといえます。

お金と感情をリンクさせる

「経営数字」とは「お金」のことでもあります。

「お金」は、人間の「感情」と結びついていたりします。

その感情とはマイナスな部分も多いのであり、自身のお金に対するマイナス感情(不安など)の度合いを考えてみることで、客観視でき、より冷静な判断をすることも可能になってくると考えられます。

回収を考えながら投資する

事業には投資がつきものです。

”投資”というと博打のように映りますが、事業の場合は、仕入などがそれにあたるのであり、普段からその事業に携わっていれば、そのイメージは掴みやすいようなものであるともいえます。

投資をする際には、躊躇する気持ちなども生まれがちですが、”回収イメージが持てるかどうか”が判断基準になると考えられます。

回収イメージが持てる(モトが取れる)イメージが持てるのであれば、目の前の投資の決断をすることもできるようになると考えられます。

覚悟ができた分だけ投資する

「お金」は、取引を通じて、人と人とを媒介しているものであるという側面があります。

このとき、自身の利得だけを考えて、相手との間で、”ローリスク・ハイリターン”となる話(リスクは取らずにリターンだけ欲しいというスタンス)を持ちかけても、相手との関係性を築くことができません。

他者との関係性を築くことができなければ、すべてを自分がやらなければならなくなり、結果、事業を前に進めていくことができなくなってしまいます。

逆にいえば、相手との間で、リスクとリターンの度合いをイーブンにして話をすることで、他者と良好な関係を築いていくことができ、自身の事業の可能性を広げていくことが可能になります。

その場合の、”自分はリスクを引き受けることができるかどうか・覚悟が持てるか・自分の責任であると自覚することができるかどうか”を軸にすることで、その投資や行動の成果が最大限になると考えられます。

”お客様の喜びのために事業をする”が核心

”数字”は「経営数字は事業イメージのための道具」であると考えることができると、意味・意義・感情などとリンクし、その必要性・有用性の観点から見ていくことが可能になります。

あくまで事業の本質は、”お客様の喜びを創ることができるかどうか”・”社会をよくすることができるかどうか”・”社会をより面白くすることができるかどうか”であり、そこに向けてブレずに頑張っていくことで、それを応援したいという人が出てくるものです。

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