”強み”が重要といわれつつ、いざ探そうとしても見つけ方も分からないものです。
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)を参考にして。
「強み」=「特徴」とそれを活かす「文脈」
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)によると、”強み”とは、「”特徴”とそれを活かす”文脈”がセット」で初めて発揮されると述べられています。
周囲からの良し悪しにかかわらず、人はそれぞれ何らかの”特徴”を持っているものです。
そして、その”特徴”を社会の役に立てることができるシナリオ(”文脈”)を描くことができれば、それが周囲から”強み”として認知してもらえるようになる、という構造です。
相対的に考える
”強み”というものを考えてみるとき、自分のなかだけで考えてみても、なかなか出てくるものでもありません。
自分のなかだけで考えてみても、”これといって自分には強みが見つからない”、”これこそは自信があり、強みになるはずだ”、”これが会得できなければ強みがあるとはいえないのではないか”といったことを堂々巡りするだけで、なかなかこれといったものを導き出すことができないばかりか、ときには落ち込んだりもしてしまいます。
しかし、そもそも”強み”とは、”弱み”の反対語でもあるように、社会のなかで相対的に導き出されるものです。
つまり、周囲との比較・周囲からの反応などから導き出されるべきものだ、ということです。
「これまでの人生において、社会との関わりのなかで、良い反応があったり誰かの役に立ったりして、心地よかった経験」を考えてみたいところです。
かつ、森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)では、「好きな行動を動詞で考えよう」と提案されています。
行動こそが周囲に対する具体的なアクションであり、リアクション(=社会との関わりにおける反応)をイメージしやすいといえるのだと思います。
自分で考えるだけではなく、お客様・同僚・友人・家族などに聞いてみることも非常に有用だと思われます。
(むしろ他人の意見の方が、「周囲に対する自分の強み」という観点で発見しやすいと思われます。)
強みは好きなことの中にある
森岡さんは、「君の強みは必ず好きなことの中にある」と力説されています。
自らが好きでなにげなく行動し、そしてそれが周囲からポジティブな反応を得て、さらにその行動が好きになる、というサイクルのなかで、”強み”はおのずと磨かれていきます。
かつ、それは自分の好きな行動でもあるので、やはり「君の強みは必ず好きなことの中にある」といえるのだろうと思います。