「経営理念」は、”お金の流れ”と両立して考える

「経営理念」は、経営者が社会に対してどのように活動していくかを言語化したもので、経営判断の軸・拠り所となる重要なものといえます。

しかし、「経営理念」だけを定めて、事業活動とそれによって生ずるお金の流れとの両立が図られていなければ、意味をなさなくなってしまいます。

竹田陽一著「小さな会社★社長のルール ランチェスター経営成功への実践手法」(フォレスト出版) を参考として。

目次

「経営理念」は、”お金の流れ”の把握とセット

立派な経営理念を掲げたとしても、実際の経営と乖離してしまっては意味や効果を発揮することができません。

実際の経営では予期せぬことも起きますし、そもそも経営とは掴みどころがない部分が多く感じられます。

特に、世の中の新聞・テレビ・経済誌などの情報は、ランチェスター戦略でいうところの「強者(大企業)の戦略」を述べていることが多く、弱者(中小企業)には適さないものも多いため、どのように考えればよいかということを分かりづらくしている面もあるようにも思います。



実際の経営は、様々な企業活動・行動の積み重ねによって回っていくものといえますが、特に、それらの活動・行動の結果としての”お金の流れ”の見方を定期的に整えていくことで、「経営理念」と実際の経営とが並走したものになっているだろうか?ということを考えさせてくれるきっかけになります。

行動するなかで見えてくることもある

最初に「経営理念」を考えてみるよりも、実際の経営活動を繰り返していくことによって、自分の“思い“に気付かされることもあります。

動きながら考える方が、より実際に即した「経営理念」を考えることができるのではないか、とさえ思わされます。

その際、ただ動くというよりも、以下のようなことを考えながら動いていくとよいように思います。

  • 商品面で、自社の経営規模に合った重点目標と範囲を考えて集中的に行動できているか
  • 営業地域・商圏の面で、自社の経営規模に合った重点目標と範囲を考えて集中的に行動できているか
  • 客層の面で、自社の経営規模に合った重点目標と範囲を考えて集中的に行動できているか
  • 上記をもとに、「粗利」を生み出す結果(単価・数量・リピート・変動費削減など)に繋がっているか

上記のような行動を繰り返していく結果、自社の思わぬ強みが発見されたり、経営者自身の思わぬこだわりや価値観が発見されたりします。

行動と”お金の流れ”の状況をフィードバックする

「経営理念→行動→利益」という順番が成立するのであれば理想的なのでしょうが、実際に行動してみないと分からないことも多いものです。

ですので、現実問題としては、「行動→利益→経営理念」という順番で考えるとしっくりくる場合が多いように感じます。

大事なのは、「経営理念」と「現実の行動(特に、行動の結果としての”お金の流れ”)」とが乖離せずに一致することかと思います。

そのためには、ここ!と決めての行動を繰り返すことと、その結果としての”お金の流れ”を定期的にフィードバックし、そのなかで、自社の強みや得意技、大事にしたい価値観などを掘り起こすこと、だと思われます。

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