「どっち?」ではなく「どれ?」という視点を持つ

法律などで選択肢が決まっていることでないものに関しては、1つの案に対してYes Noを考えてもらうのではなく、3つほどの案のなかからイメージを膨らませてもらった上で、検討してもらい、決めてもらうようにしています。

伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考として。

目次

”3つ以上の選択肢”を意識する

1つの案のみ提示し”YesかNoか”を提示するというあり方は、特定の場面では、非常に有効です。

また、法律などで選択肢があらかじめ決まっているような場面に関しては、選択肢の数もあらかじめ決まっており、考える余地もありません。

ただ、上記のような質問の方法は、あくまで「場面による」ものであって、絶対的なものではないという認識が必要だと思います。

今後何をすべきか、どのような目標にすべきかなど、答えのないものに関しては、上記のような質問方法は有効とはいえません。

相手は、自分で決めたという実感も持てませんし、窮屈さすら感じるかもしれません。

そのような意味でも、選択肢があるのであれば、3つ以上は並べて考えたいところです。

多くの選択肢のなかから、自分の判断でこの選択肢を選んだという実感を持ってもらうというアプローチを持っておくことも重要と感じています。

”その人の”過去から現在、未来へ繋がるように

その人のことは、その人にしか分かりません。

外部から”その人にとって最も合ったものを”と考えても、やはり限界があるものです。

その意味でも、相手の話をよく聞き、さらに質問しながら聞き、相手の頭のなかを整理してもらいながら、”その人にとって最も合ったもの”を一緒に考えていくのが最もよいように思います。

例えば、「目標」というテーマを例に取り、伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考にして、どのような視点で質問するのがよいかまとめてみました。

  • 最近達成した目標時期・内容(本人の成功体験
  • 最近達成した目標で、準備したこと
  • 最近達成した目標で、大切だと感じたこと
  • 最近の目標達成のなかで失敗があるとしたら、どのように乗り越えたか

今後どのようにすべきかは、”その人”の過去・現在と整合性のある未来である必要があります。

その整合性を取ることは、最終的に”その人”にしかできないものです。

外部から無理に何かを加えたり与えたりすることは難しいものです。

本人の過去の成功体験・失敗体験や、現在持ち合わせているものを整理・棚卸し、そこから整合的に繋がる未来である必要があります。

具体的にするのは言葉だけとは限らないことを意識する

未来へ向けては、最終的には具体的な「行動」を起こしていく必要があります。

行動をするには、できるだけ具体的に、5W1H(「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」)の視点で明確にしておくと、取り組みやすいものになります。

さらに、伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で参考になったこととして、

ただ言葉だけで決めていくのではなく、よりイメージしやすいよう、例えば、「誰と」「香り」「味」など、五感を使ってより具体的にできると、自分の頭のなかにビジュアル(情景の絵や写真)としてイメージできるため、より身近に、取り組みやすいものとなりそうです。

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