何かを考えるとき・決めるとき、様々な人の意見を聴きます。
周囲の人への相談であったり、その道の専門家のアドバイス、セミナーなどの受講という形もあります。
当初は、自分の考えや方向性が自分で掴めなくとも、そういった意見を受けての自分の心の反応で磨かれ、定まります。
意味のないことはない、といえそうです。
河合隼雄「カウンセリング入門」(創元社)を読んで15年で学んだこと。
自分で自分の方向性が分からないとき
自分の中だけで物事を考えていても、なかなか自分自身の方向性が分からないときがあります。
そういったときは、周囲の人に相談してみたり、あるいは、今はオンラインセミナーやオンライン相談なども増えているので、そういった機会を利用することもあります。
もちろん、中には、なかなか自分の考えの方向性とは合わないと感じるものなどもあります。
相談などで、自分の諸状況を把握してもらえていないと感じている段階で結論を出されると、なかなか受け入れきれなかったりもあります(これは自分が相談を受ける側に注意したいと感じることでもあります。)。
意味のないことといえるのか
合わない意見であっても、意味のないこととはいえません。
人間、様々な感受性が備わっているので、無意味だと言い切れることなどはなかなかありません。
例えば、一方的にこうしなさい、と言われたときなど、自分の心のなかに何らかの反応やぶつかりがあるはずなのです。
それを足がかりとして、自分の方向性が徐々に明確になることもあるのです。
自分の心のはね返り具合で決める
当初は自分の方向性が分からなくとも、様々な外部の意見を受け入れると、そのなかでの葛藤があります。
それならそうしてみよう、いや自分はこうだ、など。
外部の意見を受けての自分の心の反応や跳ね返りを感じ、それに基づいて、自分の考えの輪郭をはっきりさせるということも一つの方向性の決め方だろうと思います。
そういう意味では、そうそう意味のないことなどはないのではないかと思います。
ただ、一つ、自分がアドバイスをする側だとしたら、一方的な言い方にならないようにしたいですが。