売上、特に飲食業などの店舗ビジネスにおける売上は、「客単価×客数×営業日数」に分解して見たほうが様々なものが見えてきます。
水野剛志著「飲食店経営で成功するための「お金」のことがわかる本」(日本実業出版社)を参考として。
目次
何をもって経営の成否と捉えるか
何をもって経営が成功した、失敗したと捉えるか。まずはここを明確にしておく必要があります。
成功の形は、人それぞれ様々だからです。
しかしながら、絶対的要素として共通して存在するものがあります。
それは、「お金が続かなければ失敗である」ということです。
どんなに素晴らしい理念・情熱・ホスピタリティーを持っていても、経営である以上、”お金が続かなければ失敗”であるということは動かない現実だといえます。
月商はどうか、日商はどうか
お金のことをまったく気にせずに事業ができるかどうかというと、それは難しいといえます。
一定の利益が出なければ事業を継続していくことができません。
借入をしているのであれば、納税する必要があるのであれば、必要な生活費を確保しなければいけないのであれば、目標としている生活費があるのであれば、なおのこと。
最も重要な経営数字はといわれれば、「月商(月売上)」「日商」が挙げられると思います。
まずは、売上の推移がどうであるかは重要です。
月商は分解する
”月商”というものを、ただの数字として見るか、異なる視点として見るかは、その後の事業展開・経営判断に大きな影響を与えると思われます。
経営判断に役立てるために、”月商”をどのように見るか。
要素別に分解してみるのが最もよいと思われます。
月商を分解して見る
「客単価」 × 「客数」 × 「営業日数」
上記を掛け合わせると月商になります。
このような要素に分解してみると、改善の方向性も見えてきます。
- 客単価はイメージ通りか?どのようにしたら上げていくことができるか?
- 客数はイメージ通りか?どのようにしたら増やしていけるか?
- 営業日数は多い月だったか?少ない月だったか?