お客様と全体としてどんな風に話を進めるか。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
”キャッシュフローコーチ流”話の進め方
キャッシュフローコーチとしての”話の進め方”について、和仁達也先生や他のキャッシュフローコーチの方から、とても色々と教わった気がしています。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) を読むと、和仁達也先流の”話の進め方”の集大成ともいえ、とても有益だと感じます。
場作り
”話を進める“前から、すでに対話は始まっています。
言葉を発する前段階で、相手が聞く姿勢でなかったなら、そもそも話は進むどころか、始まりません。
例えば、相手が、怖い表情をしている、腕組みしている、そもそも体が相手の方を向いていない、などといったことがあると、相手は話をすることができません(そもそも話す気になりません。)。
よって、そもそも話を始めるために、「安心」「安全」「ポジティブ」な場作りを意識して心がける必要があります。
相手が話しやすい表情で
上記のとおり、怖い表情をしている人には、安心・安全・ポジティブに話をすることができません。
一方、口角が上がっている柔らかく自然な笑顔の人であれば、話をしたいと思ってもらえますし、ミーティングのときに、怖い表情になっていないか、常に意識しておきたいところです。
相手が話しやすい姿勢で
腕組みをしていたり、そもそも体が意図なくこちらに向いていないなどがあると、 安心・安全・ポジティブに話をすることができません。
一方、相手の話を聞きたいという姿勢、頷いてくれたり、身を乗り出しながら聞いてくれたりする姿勢の相手であれば、話をしたいと思ってもらえます。
肯定語で
「でも」「無理でしょ」「難しいでしょ」などの否定語があると、せっかくした話も膨らんでいかず、終わってしまいます。
できるだけ肯定語で話を聞きたいものです。
質問(オープンクエスチョン、クローズドクエスチョン)
”質問は相手へのプレゼント”という言葉があります。
できるだけよい質問をすることにより、相手の思考も膨らみます。
この「質問」には、大きく分けて2種類あるといわれています。
うまく使い分けることができれば、より有益に相手の頭の中の整理をしてもらうことができますね。
オープンクエスチョン
「どんな感じですか?」など、抽象度が高い分、自由度の高い質問の仕方。
クローズドクエスチョン
相手に「Yes」「No」で答えてもらうような質問の仕方。
積み石効果、捨て石効果
よいアイデアとは、派手に一発で出てくるものでもありません。
”よいアイデア”といわれるものの水面下には、様々な人の様々な試行錯誤が積み重なっています。
つまり、様々な人が、一つの目標に向けて、多くの時間を割いてアイデアを出し合うこと=手数を打っていくことによって、”よいアイデア”へと辿り着くことができます。
話しにくい雰囲気のなかでは、手数が出てきません。
話しやすい雰囲気のなかで、”積み石“をしていくようにみんながアイデアを積み重ねていく(たまには、様々な人の思考のリミッターを外すような”捨て石”のようなアイデアも含めて)ことによって、”よいアイデア”へとたどり着くことができます。