共有する言葉は、”定める”というよりも”使う”ものである必要があります。
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考として。
目次
他人と共感するために
自社やその商品の価値を、お客様や従業員と共有するためには、まずはお客様や従業員に共感してもらうというステップが必要になります。
自分以外の他者と分かり合い、共感してもらうには、「言葉」は最も重要なツールのひとつです。
可能な限り、自社およびその商品の価値を「言葉」にしたいところです。
”定めるもの”ではなく”使うもの”
自社の価値を共感してもらうための「言葉」として、いわゆる”経営理念”というものがあります。
しかし、定める際には、留意しておきたい点があります。
それは、”定めるもの”ではなく、”使うもの”、ということです。
会社の奥に飾るための「言葉」であっては意味がなく、その「言葉」を会社全体で体現するためには、経営者ならびに従業員のひとりひとりが、”自分ごと”として理解し、心と行動に結びつき、”使えるもの”・”活用されていくもの”・”コミュニケーションの主役”である必要があります。
もしも、かつて定めた「言葉」があって、活用されていないのであれば、聖域化せずに、引っ張り出してきて、今の社員・今のお客様・これからの社員・これからのお客様みんなが共有でき、活用できるものへと生まれ変わらせる必要性も出てくるかもしれません。
どうやって導き出すか
齊藤三希子「パーパス・ブランディング」(宣伝会議)を参考に、視点をまとめてみました。
視点①
- これまで大切にしてきた理念
- 歴史
- DNA
- 現状のビジネスの強み
- 市場での評価
- 目指す将来像
- 自社らしい独特の言い回し・特徴的な単語
視点②
- できるだけ短い・できるだけ少ない語数
- 人によって解釈される幅を、できるだけ狭く
- より多くの人に”自分ごと化”してもらえるような懐の深さ
- ブレない正確な単語で、できるだけ少なく言い切る