「目標(WHO)」→「戦略(WHAT)」→「戦術(HOW)」という流れを、 森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成功を引き寄せるマーケティング入門-」(角川書店) のUSJハロウィーンイベント誕生話からまとめてみました。
「目的→目標→戦略→戦術」の順番で考える
自社の経営判断をする際、「目的→目標→戦略→戦術」という順番で考えていくことで、経営判断のブレがなくなるように思います。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つ…
目次
「目的→目標→戦略→戦術」の順番で考える
経営の打ち手を決める際、「目的→目標→戦略→戦術」の順番で考えていく方が望ましいとされています。
つまり、自社のミッション(目的)を掘り下げたうえで、誰に(目標)、何を(戦略)、どのように(戦術)売るのか、という順番で考える、ということになります。
「目的→目標→戦略→戦術」の順番で考える
自社の経営判断をする際、「目的→目標→戦略→戦術」という順番で考えていくことで、経営判断のブレがなくなるように思います。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つ…
「目的→目標→戦略→戦術」 で考えるにあたっては、前提として、まずは”自社を取り巻く環境”を正確に把握しておく必要がありました。
”自社と自社を取り巻く環境”をまずは正しく把握する
自社の目標や戦略などを考える前に、自社を取り巻く状況(戦況)をできるだけ正しく把握しておく必要があります。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成…
WHO→WHAT→HOW
「目標→戦略→戦術」など というと、なんとなく抽象的なので、より具体的に落とし込むと、以下のような言い換えができます。
- 「目標」=WHO
→”誰(どの層)に届けたいのか”
→お客様の具体的なニーズ
→お客様のインサイト(お客様自身にも具体化できていない心理・ニーズを理解する) - 「戦略」=WHAT
→”何を届けたいのか”
→”ドリルではなく穴を売る”というマインド
→相手への感情・便益・課題解決・関心ごとへの満足 - 「戦術」=HOW
→”どのように届けるのか”
→4P(製品Produt、価格Price、流通経路Place、販売促進方法Promotion)で考える
”自社と自社を取り巻く環境”をまずは正しく把握する
自社の目標や戦略などを考える前に、自社を取り巻く状況(戦況)をできるだけ正しく把握しておく必要があります。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成…
”誰”に向けて売るのかを考えるべき理由
買ってくれるなら誰でもいい、ではなく、一定の層に向けて売った方が、結果うまくいくことになります。 森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成功を引き…
“何”を売るか”、の着眼点
”何を売るか”と聞かれると、自社の商品・サービスを答えるのが一般的です。しかし、それは”手段”であって、その”手段によってお客様が得られる感情”こそを売るのだ、と…
ニーズ(要望に応える)とインサイト(本質を突いて提案する)
お客様が求めているものを提供するにも、”ニーズ(要望の応える)”と”インサイト(本質を突いて提案する)”とがあります。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考…
お客様にどのように届けるか、を設計する
目標(お客様の層)を定め、何(どのような感情)を届けるのか、が決まったら、「どのように届けるか」を考えることになります。森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1…
USJのハロウィーンイベント誕生から学ぶ
森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成功を引き寄せるマーケティング入門-」(角川書店) では、森岡さんが具体的に手掛けたUSJのハロウィーンイベント誕生話が紹介されていました。
STEP
まずは戦況の分析(会社全体の状況把握)
- テコ入れできる余地を探す→今回は”時期”
- 真夏や冬の閑散期にテーマパーク外出が減るのは自然の流れ(=自然の流れには逆らわない)
- 季節のよい秋シーズンは、伸びしろがあるのではないか
- 「秋」
STEP
目標(WHO)
- 「秋」に動く消費者層を分析する
- 市場分析の結果、試験の終わる大学生・若い女性にレジャー需要が高まる傾向
- ”若い女性”をコアターゲットに据える
STEP
戦略(WHAT)
- コアターゲットの消費者理解を深める
- ニーズ・インサイト(関心事、ストレス要因、悩み、お困りごと)の把握
- ”ストレス発散できる場所の不足”が課題であると仮定
- 秋の”ハロウィーン”にできること・課題解決できることの把握
- 「思い切り叫んでストレス発散できる」という体験価値を届ける、に定める
STEP
戦術(HOW)
- Product(製品)→ハロウィーンのコンセプトのなかでも「ハロウィーン・ホラー・ナイト」
- Price(価格)→トライアルを増やし、数年かけてイベントを育てていくため、据置き
- Place(流通経路)→従来どおり
- Promotion(販売促進方法)→ターゲットに合ったタレント起用、怖いけど面白くて楽しいイメージでターゲットへの間口を広げる