Claude Codeを自分の業務に導入できたあと、次はスタッフへの展開です。導入した本人が便利さを実感していても、同じ環境をそのまま渡すだけでは使い始めてもらえない場合があります。当事務所でも、スタッフが戸惑っている様子が見られたため、準備を整えてから渡したところ、戸惑いや苦手意識が消え、積極的に使ってくれるようになりました。
いきなり「使って」と渡すと、戸惑いが先に立ちやすい
導入した本人とスタッフでは、見えている景色が違う
導入した本人には、Claude Codeで何ができるかがある程度見えています。
日々の業務のどこに使えるかも、試すなかで少しずつつかんでいるはずです。
一方でスタッフは、同じ画面を前にしても、何を依頼すればよいのかを自分で見つけるところから始めることになります。
この差を埋めないまま「自由に使ってみて」と渡すと、最初の一歩が重くなると考えられます。

戸惑いの中身は、「何に使うか」と「どう依頼するか」が見えないこと
Claude Codeは、依頼の仕方しだいで幅広い作業に使えるツールです。
その自由度の高さが、使い慣れていない人にとっては、かえって手がかりの少なさになります。
何に使えばよいかが分からず、どう依頼すればよいかも分からない状態では、苦手意識が先に生まれやすくなります。
スタッフの戸惑いは、能力ややる気の問題というより、最初の入口が用意されていないことから来ているものと思います。
先に渡したのは、スキルと最初のユースケース
スキルは、繰り返す業務の手順をまとめた「型」
スキルとは、Claude Codeに依頼する業務の手順や判断のポイントを、あらかじめまとめておいた指示書のようなものです。
呼び出すだけで、毎回同じ流れで作業を進めてもらえます。
スタッフ側は、依頼の文章を一から考えなくても、スキルを使うだけで一定の成果を得られます。
最初に使う場面は、こちらで指定する
スキルを渡したうえで、最初は、使う業務(ユースケース)も指定しました。
「この業務で使ってみてください」と場面を決めておくと、何に使うかで迷う時間がなくなります。
戸惑いが消え、使い道が自分から広がった
準備を整えて渡したところ、スタッフの戸惑いの様子や苦手意識が消えました。
最初は指定した業務から使い始め、徐々に自分から発想して使うようになりました。
指定された範囲で使いこなせた経験が、自分で使い道を考える土台になったのだと思います。

スタッフ展開の前に、経営者が用意しておきたいこと
渡す前に決めておく3つのこと
- 渡せるスキル
繰り返し発生する業務の手順を、スキルとしてまとめておく - 最初のユースケース
最初に使ってもらう業務を、具体的に決めておく - 使い道が広がる余地
指定した業務に慣れてきたら、自分で使い道を試せる状態にしておく

仕組みは入口をつくり、その先は本人の発想が広げる
「スキル」と「ユースケース」は、最初の入口をつくる仕組みです。
ただ、渡した仕組みの範囲にとどまってしまう可能性もあると思います。
今回は、指定した業務から徐々に自分で発想して使うところまで進みましたが、その先につながる余地を残しておくことも、展開の準備に含まれるように思います。
仕組みで入口を整え、その先の使い道は本人の発想に委ねるという役割分担が、浸透につながっているようにも思います。
