成果を出すためには行動が不可欠ですが、分かっていても行動できないときがあります。
コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)、キャッシュフローコーチとして考えたことを参考として。
目標を達成するには行動が不可欠
技術・スキル・知識があるだけでは、目標を達成することができません。
プラスして、あり方(考え方)、環境、そして何より「行動」を積み重ねてはじめて目標に近づくことができます。
しかしながら、必要だと分かっていて、スムーズに「行動」を積み重ねることができないことは多々あります。
忙しいから、、何をどこまですればいいか分からないから、、
自分だけだと、行動が必要だと分かっていても、移さない”何らか”がモヤモヤしたままであることが多く、結果、何もしないままになってしまうことが多いものです。
ここにも、他者との対話のなかで、言語化し、意識することで、課題が明確となり、結果、具体的な行動へつなげていくことができる余地があります。
行動が起きない背景
コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)を参考として、行動が起きない背景=行動の前にある”壁”がどのようなものであるか考えてみました。
「行動しなくても危機は訪れない」と(無意識に)考えている
行動しなくとも危機は訪れない、現状に危機感を覚えていない、と無意識的に考えている場合があります。
行動するメリットよりも、行動しないメリットの方が大きいと感じているゆえに、行動しないことを選択している状態です。
このような場合、目標が明確でない、建前でなんとなく決めた目標、である可能性があるため、目標そのものを見直した方がよさそうです。
「気持ちは先行しているが、具体的に何をしたらよいのか」がモヤモヤしている
行動しなければいけない、という気持ちはあるものの、”何が分からないのか分からない”状態です。
このような場合、行動よりも前に、目標を達成するために必要な経験・技術・スキル・知識・人脈・資金・資格などを再度見直し、何がどれくらい必要なのかを洗い直した方がよいのかもしれません。
「技術・スキル・知識を、具体的にどのように使ったらよいのか」がモヤモヤしている
持ち合わせている技術・スキル・知識を、”現実のどの場面でどのように適用したらよいのかが分からない”状態です。
現実のどのような場合に、保有している技術・スキル・知識を適用することができるのかを、対話のなかでイメージしてもらい、シミュレーションしていくのがよさそうです。
いつ・どこで・誰に・何を・どのように、といったことを、できるだけ具体的にしていく質問をしていくとよさそうです。
また、その後も、うまくいったのか・どうであったのか、を振り返り、ブラッシュアップしていくとよさそうです。
あるいは、持ち合わせている技術・スキル・知識を、目標達成のなかで使っていない場合も考えられるため、改めて目標達成するためにどのような方法があるかを洗い出し、使っていない技術・スキル・知識がないか確認するのも有効と思われます。
「第一歩」が踏み出せない
分かっているけれど、どうしても第一歩が踏み出せない、という場合があります。
これまでの成功体験もあり、現状維持しようと考えるのはむしろ自然なことなのかもしれません。
このような場合、対話のなかで、「宣言」してもらうのもひとつの方法です。
自分のなかだけでの目標に比べて、自分ではない他者への約束であれば、”守らなければ”という気持ちが生まれ、期限を切るとなお守らなければと思うことが多いものです。
また、対話しながら、できるだけ行動を具体化すれば、何をどうすればよいかが明確になり、行動のハードルが下がります。
もしそれでもためらいがあるようであれば、対話のなかで率直にそれを伝え、再度、目標そのものを洗い直す目途をつけることもできます。
必ず振り返る
行動を決めたなら、行動を起こした後の振り返りも重要で、意味を持ちます。
足元の成長を実感・確認することができます。
一方、行動できなかったとしたなら、行動そのものが必要でなかったのではないのかもと考えることもできます。
目標そのものや行動を、より現実的に引き直す余地を話し合うこともできます。