事業において銀行融資を受けていく際、”メインバンク”を決めたいところです。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
メインバンクとは何か
メインバンクとは、会社が取引している銀行のなかで”中心となる銀行”のことを指します。
メインバンクとの取引は、結果として以下のようになっていることが多いものです。
- 融資残高が最も多い
- プロパー融資が最も多い
- 不動産担保を最も多く出している
- 売上先からの入金の多くがその銀行の預金口座に入る
理想のメインバンク①
メインバンクは、自社が選ぶというよりも、相手との取引のなかから自然と決まっていくことが多いものです。
自社にとってどのような銀行がメインバンクとして理想的か、という点について、川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)によると、以下のような姿勢を持ってくれる銀行とされています。
- 保証付融資だけではなく、プロパー融資にも多く応じてくれる
- つなぎ資金・季節資金など、短期的に資金需要にも対応してくれる
- 業績が悪くて他銀行からの反応が厳しいときにも融資をしてくれる
理想のメインバンク②
ほかにも、以下のような特性を持っている方が望ましいとされています。
- 事業規模に合った銀行(年商10億円超→メガバンク・地銀、年商10億円以下→地銀・信金)であること
- 近隣に店舗があり、融資の提案などの話し合いがすぐにできること
- 理想的な融資シェア→「メインバンク50%前後+他銀行50%前後」
- 融資以外の売上入金・口座振替・振込などでも取引を持っていること