融資審査をスムーズに進めるには、日頃どのようなことに気をつければよいか。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
融資審査がスムーズに進む”形”
融資審査をスムーズに進めようと思うと、最もよい形は、”自分から銀行に融資の申込みをする”のではなく、”銀行から融資の提案をしてもらう”に越したことはありません。
相手側から提案してきたことであれば、その後に反故にされる確率は低いためです。
では、銀行から融資の提案をしてもらうにはどうすればよいか。
日頃から、銀行とどれくらい・どのように接点を持っておけばよいのか。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)の記述はとても実践的なものでした。
銀行との関わりを持つ①
銀行の担当(得意先係)がついていれば、できれば、事あるごとにコミュニケーションを取っておきたいところです。
しかし、特に何もきっかけがなければ、会社・銀行ともに接点のもちようがありません。
このような場合、「月ごとの試算表を渡したい」ということがひとつのきっかけになりえます。
試算表を渡す際に会話する時間を作り、その際に、融資に限らず何らかの情報提供をしてもらえるような関係性を作っておければ、融資の提案をしてもらえる関係性をも作ることができます。
銀行との関わりを持つ②
数ヶ月に1回は「月ごとの試算表を渡したい」として、逆に、会社が銀行に訪問するようにするというのもひとつです。
銀行への訪問であれば、いつもの得意先係に加えて、融資係とも接点を持つことができる可能性もあります。
融資係と”顔が見える関係”を作っておくことができれば、融資係に審査に自社の改善イメージなどを持ってもらいやすいというメリットがあります。