融資審査では、どのようなことが見られるのか。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。
目次
融資審査のポイント
融資審査におけるポイントとして、以下のような点が挙げられます。
- 背景(事業内容、事業実態、役員個人など)
- 決算書(財務内容、業績)
- 資金使途
- 資料(商品・サービス概要など)
- 日常取引(利息以外の銀行取引)
- 経営計画(今後の業績見通し、経営改善計画)
企業の背景
- 銀行が融資を出せる業種か
→保証協会の対象外業種:農業・林業・漁業・性風俗関連業・金融業・学校法人・宗教法人・非営利団体・LLP - 企業が反社会勢力ではないか
- 社会的に問題を起こしている会社ではないか(違法、公害、労働問題)
- 過去の融資で返済不能になっていないか
- 必要な許認可は取得しているか
- 本社の不動産登記簿謄本の記載は真正か/賃貸借契約書の記載は真正か
ポイントとしては、メイン売上ではなく、一部門としても売上があればダメという場合もあり、登記簿謄本の事業目的のひとつに挙げていてもダメな場合もあるといわれています。
代表者・役員・株主の背景
- その代表者が過去に経営していた会社が、融資で返済不能になっていないか
- 代表者・役員・株主が反社会勢力に関わっていないか
- 代表者個人が、過去に犯罪を起こしていないか
- 裏の代表者がいないか(表立たない事情は正当か)