”価値”の届け方として、①商品、②広告、③流通、④価格という要素がありますが、これらは一貫している必要があります。
佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」(青春出版社)を参考として。
”価値”を届けるための具体的な施策4つ
届けたいお客様のイメージができ、そのお客様に対して、どのような価値(「便利さ」・「質の高さ」・「密着さ」)を届けたいか、それに伴って、自社の経営資源をどこに集中投下すればよいか、がわかってくると、次は、具体的に、どのようにして届ければよいか、を検討することになります。
- 「商品」:顧客へ価値をもたらすための道具・手段
- 「広告」:商品の価値をお客様に伝える
- 「流通」:商品をお客様に届ける経路
- 「価格」:商品の値付け
すべては繋がっている
上記の要素は、バラバラに存在しているのではなく、繋がっています。
どのような商品(どんなお客様の、どんな価値を実現したいのか。)を扱うのか。
→価値基準(「生存」「社会的」「自己」)
何を知ってもらうのか。
どのようにして知ってもらうのか。
→どんなメッセージ?
→どんな媒体(マスコミ、チラシ、DM、POP、看板、SNS、パッケージ)?
→どんな方法(サンプリング、値引き、イベント・セミナー、ポイント)?
どのように届けるのか。
→どんな経路(店舗?訪問?代理店?ネット・通販?自販機?)
対価(お客様のコストパフォーマンス)はどのように設定するか。
→価値基準(「生存」「社会的」「自己」)との関係性・バランス
「商品(価値)」と「価格」を交換するという流れのなかに、「広告」があり、「流通」があります。
流れのなかにすべての要素があるものなので、繋がっている、ということになります。
どのように一貫性を見出すか
流れのなかに各要素があるものなので、一貫性が薄ければ薄いほど、要素の組合せによる”効果”は薄れることになってしまいます。
逆に、一貫性があればあるほど、組合せによる相乗効果は発揮されてきます。
要素を個別に練り上げた後は、その要素が一貫性をもって配置されるように、全体のバランスを見ることも大事といえます。