相手のモヤモヤを少しでも解消し、行動の方向性を明確にしてもらえるよう、有意義な”質問”をするように心がけています。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考として。
質問をする「目的」を見据える
何のために相手に質問するか、を明確にしてみます。
- モヤモヤを見える化(ビジュアル化)する
- 視点を変えて見てもらう
- 気づきを持ってもらう
- 物事を具体化させる、言語化するサポートをする
- 問題を特定するサポートをする
- 自社が持っているリソース・実績・スキルを棚卸してもらう
- 考え・アイデア・ひらめきを喚起する
- 目標を設定する
人と人とが会話することによって、これまでモヤモヤしていたものが明確になり、どこに向かって進めばよいのかが分かることというのは、多いものです。
何も考えずに質問をするのではなく、目的を明確にしたうえで、相手のお役に立てる有意義な「質問」を考えたいものです。
これには、日々の視点やトレーニングが欠かせないと思っています。
「目的」のある会話
有意義な会話にするためには、まず、「目的」のある会話が望ましいといえます。
「目的」はゴールであり課題解決の出口でもあるので、その方向性に沿って、前向き・建設的な会話をすることができ、有意義です。
会話を始める前に、「タイトル(お題)」をつけてから始めるようにするのもよさそうです。
もちろん、漠然とした要素が多大にあるなかにおいては、そういったことも考えず、まずは話してもらう(言語化してもらう)というアプローチも重要なので、ケースバイケースであると思います。
自由な発想を促進することを心がける
こちらが教えるという意識ではなく、相手のペースで・相手のタイミングで、といったような「自発性」を持ってもらわなければ、結果として、相手の身にならず、物事が前に進まないことも多いものです。
相手に「自発性」を持ってもらえるように、という視点です。
そう考えると、一方的に教える、詰問する、問い詰める、といった姿勢はまずもって避けなければなりません。
特に、「なぜ?(WHY)」という聞き方は難しい部分があります。
相手の考えの幅を広げるような「なぜ?」であれば非常に有効だと思うのですが、一般的に「なぜ?」は、相手に責任を迫り、萎縮させ、創造性を奪うような効果になりやすいものです。
それらは、「何か?(WHAT)」「どうしたら?(HOW)」といった言い方に変えるだけで、随分と前向きになりますし、相手の創造性や自発性を持たせることができそうです。
モヤモヤが見える化し、問題が特定してきたら、その解決に向けてのアイデアを自由に出していきつつ、
「いつ(WHEN)」「どこで(WHERE)」「誰(WHO)」といった要素を明確化していくサポートをすることができれば、
具体的な行動の方向性や指針が見えてくるようになります。