相手のお困りごとを解決するには、まずは相手が”何に最も困っているか”を探すことが重要になってきます。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
”キャッシュフローコーチ流”話の進め方
キャッシュフローコーチとしての”話の進め方”について、和仁達也先生や他のキャッシュフローコーチの方から、とても色々と教わった気がしています。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) を読むと、和仁達也先流の”話の進め方”の集大成ともいえ、とても有益だと感じます。
「相手のお困りごとを解決する」が目的
大前提として、「相手のお困りごとを解決する」が目的です。
当たり前といえば当たり前なのですが、この前提、時々立ち戻らないと、意外にも忘れてしまいがちだと感じます。
ありがちなのは、自分の方で、勝手に”相手が何に困っているか”を決めつけてしまうこと、が考えられます。
自分の方で何らかの方法論を勉強したてであったり、一見同じようなケースに幾度も出くわすと、”自分発信”に陥りがちです。
”相手のお困りごと”は、最終的には、相手の話をよく聞かなければ分からないものです。
この肝心のスタート時点が噛み合わないと、こちらがどれほど熱量を込めたとしても、相手の満足にはまったく繋がらないことになります。
相手が何に最も困っているか、を探る
経験から分類しておく
経験から、様々な場合における”お困りごとランキング”をまとめておくのもひとつです。
ただ、勝手に当てはめないようにするという点には十分留意する必要があります。
仮説を立てながら聴く
まったくまっさらで聞くよりも、様々な場合を思い返しつつ、”仮説”を立てながら聞くことも重要です。
これも同じく、あくまで仮説なので、自分の説を相手に勝手に当てはめないようにするという点には十分留意する必要があります。
誘い水、積み石、捨て石
相手が”何に最も困っているか”が簡単に分かればよいと思うのですが、大体において、相手は”何に困っているか”を適確に言語化できていないという場合がほとんどです。
そのため、最初の段階で、”〇〇に困っている”という言葉での表現があったとしても、それをそのまま受け止めるのではなく、そこから足がかりに話を聞いていくことで、そのお困りごとの本質(より適切な言語表現)を突き止める必要があります。
お困りごとにつけられた”A”というラベルが、話していくうちに、”B”というラベルにつけ変わることはよくありますし、そうなることの方がむしろスタンダードと思っておいて差し支えないほどです。
そのためには、相手に話を聞くときに、相手が答えやすいように”誘い水”となる話題を振ってみたり、最初から正解を当てられるわけもないことを理解したうえで、正解を探る足がかりとなる”積み石”や”捨て石”となる話題を振ってみたりしながら、相手のお困りごとの中心点を掘り当てていきます。
相手の”そう、それ!”まで辿りつくのが目標
”モヤモヤ”は、漠然としていて言葉で表現できないからこそ、”モヤモヤ”です。
相手はその”モヤモヤ”を抱えていて、それをうまく言葉で表現できていない状態にあります。
ゆえに、まずは相手のなかの”足がかりとなる言葉”を辿りながら、相手が”何に最も困っているか”(相手のお困りごとの中心)を探っていく必要があります。
相手の”そう、それ!”まで辿りつくのが目標だと考えています。