物事を決めるには、「軸」がなければ決めることができないものです。
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)を参考にして。
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たとえ選択肢が多くても
たとえどんなにたくさんの選択肢が提示されたとしても、環境が恵まれていたとしても、納得のいく決断ができるとは限らないものです。
むしろ、選択肢が多すぎると、何をどう選んでいいかも分からなくなってしまうものです。
軸が重要
目の前の状況がどんなに難しく大海のように見えても、自分に「軸」があるのとないのとでは、アプローチは全く異なるものになります。
たとえ選択肢がとっつきにくく小難しく思えるものであっても、”自分がどうなりたいのか”・”自分がどうしたいのか”・”何が好きで何が嫌いなのか”を考え続けることで、自分にとって最も理想的な選択肢を選ぶことができます。
何が分からないかを分かること
自分の「軸」というと、自分の判断基準のことをいうわけですが、やや抽象的な感じもしますし、それをどのように持つべきかというかといわれればそれもまた気の遠くなる話のようにも思えます。
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)では、軸のことを、「何がわからないのかを、わかること」と説明されていました。
たとえ目の前が暗闇に思えても、自分の目でよくこらして見てみると、自分の目からしても少し明るめに映る場所があったり、なんとなく手がかりになりそうな足場が見えてきて、「何がわかり、何がわからないのか」を自分なりに把握することができます。
すべてをきれいに分かったうえで判断できる状況など稀であって、ほとんどの場合、自分の目をこらして見て、”何がわかり、何がわからないのか”を自問自答しながら決めていくことになるのだと思います。