どこで「価値」を出すか②

他の何でもなく自社の商品を選んでもらうには、他とは異なるお客様にとっての「価値」を提供する必要があります。

佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」(青春出版社)を参考として。

目次

方向性の”3つの軸”

「お客様にとっての価値」を追求するにあたっては、大きく考えて、方向性として”3つの軸”がありました。

「便利」かどうか”早く・安く・便利に・手軽に”を追求
「質が良い」かどうか何よりも”質の良さ”を追求
「密着」かどうか”よく知ってくれていて心地よい”を追求

必要な経営資源は大きく異なる

前述の”3つの軸”のうち、どの路線を取るかによって、会社の方向性もカラーも雰囲気もまったく異なるものになります。

それは、揃えるべき・整えるべき経営資源が異なるからです。

「便利」を追求・効率性
・大量生産・大量販売(規模の経済性)
・チェーン展開
・薄利多売
「質が良い」を追求・(品質を上げるための)創造性
・創造性をかき立てる自由な雰囲気
・少数精鋭
「密着」を追求・お客様の声を常に吸い上げる
・作りたいものよりも、お客様が欲しいものを考える
・顧客との接点に最もエネルギーを注ぐ

中途半端は避ける

特に中小企業は、その限られた経営資源(人・物・金)をどこかに集中的に投下しなければ、大企業と競合することができません。

ゆえに、”何で戦うか”・”どこで戦うか”・”どのように戦うか”など狙いを定め、その経営資源を集中的に注ぎ込む必要が生じます。

どの分野を志向するか、に絞る必要があります。

一方で、選択した分野以外についても、平均点程度を取っておくことにはなります。

例えば、便利さを追求するあまり、品質が悪かったり、顧客対応が悪かったりしてはいけないですし、

質がよくとも、不便すぎたり、顧客対応が悪くては選んでもらうことができません。

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