相手のお役の立てる「質問」を考えるうえでのポイントをまとめてみました。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考として。
漫然と会話しない
事業の話をするときは、漫然と会話しないようにしたいと思っています。
経営数字などは話の土台・切り口であり、それをきっかけに「思うこと」「考えること」の発想の芽を育てていくサポートをすることに意味があると思っています。
”どうやったら相手の判断・決断に寄り添えるか?”、”判断してもらう上でお役に立てるか?”
といった姿勢で臨みたいものです。
”並ぶ数字と実感・感覚が一致する状態”が理想です。
ただ単に並んでいる数字であれば、見るのも辛いものです。
しかし、そこに自身の実感が伴うからこそ、その経営数字は意味を持ち、経営判断に役に立つものとなります。
ただの数字と、経営者の実感とのすり合わせをする立ち位置を担う意識を持ちたいものです。
効果的な「質問」を投げかける
漫然と会話せず、相手の役に立つために、という観点で話を聞くとすると、
相手の事業への思いや信念を踏まえたうえで、今後の経営判断に対してできるだけ漠然とした不安がないものとし、”自身が感じて考えて選び取った道なのだ”という実感を持ってもらえるような会話にしたいものです。
さらに、そのためには、相手の”発想”が活性化するような「質問」を投げかけたいものです。
ポイント(視点)
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考とし、さらに自身の実感・考えも踏まえ、ポイントをまとめてみました。
相手の発想の幅が広がる質問を考える
”発想”が大事な状況であれば、YesかNoかを問いかける質問ではない方がよいと思います。
できるだけ相手の発想をかき立てるような「質問」にします。
答えを勝手に設定して誘導しない
聞く側で勝手に「答え」を決め、そこに誘導するような質問・聞き方はよくないものです。
誘導されていると感じる場合や含みがあると感じる場合、相手には不信感を持つものです。
ビジュアルを活用する
図などビジュアルを活用した方が、多くの言葉よりも相手にメッセージを与えることができる場合があります。
そのビジュアルを見てもらい、得た発想を言語化・文章化すると、発想やアイデアの具体化をサポートすることができます。
できるだけ具体的に聞く
発想を大事にしすぎて散らかって着地が見えなくなりそうであれば、テーマを絞った方がよい場合もあります。
また、できるだけ”具体的に”、5W1Hを意識して質問した方が、対象・物事・目的がはっきりしてきます。
シンプルに聞く
気を遣い過ぎたり、聞きたいことが曖昧な場合、何を聞いているかわからない質問になりがちです。
端的である方が望ましいと思われます。
質問はひとつずつ投げかける
質問を複数同時に投げると、相手も複数を同時に考えてしまい、発想の妨げになる場合もあります。
当たり前を見直す
当たり前と思われているようなことを、あえて問いかけることで再確認していくと、新しい発見があるものです。