気づきを促す4つの視点

相手の主体性をブラッシュアップするためには、こちらが思うことをただ伝えるのではなく、会話のなかで「気づき」を得てもらう必要があり、こちら側も、相手の「気づき」を促す会話ができるような鍛錬が必要だと感じています。

コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)、キャッシュフローコーチとして考えたことを参考として。

目次

与えられたものでは継続できない

目標など、与えられたものでは、なかなか継続できません。

それは”自分ごと”ではないからだろうと思います。

自分にとっての”意味づけ”が不十分であると、物事が腹落ちせず、行動に結びつきづらいのだと思います。

また、基本的に、人は押し付けられることが嫌いなものです。

4つの視点を持つ

かといって、目標などを自分で決め、それに至るまでに必要な道のりや行動もすべて自分で決め途中の振り返りなども自分でしっかりとできるかというと、なかなか困難なことが多いのも実際です。

結果、漠然とした不安を抱えてしまうことも多いです。

誰かとの対話によって、自分にとってどのような目標が必要か、その目標を達成するまでにどのような道のりとなってどのような行動が必要か、途中でのその行動の振り返りなどを話し合うことができれば、課題を先送りすることなく、それらに対して、自分で何が必要かを考え自分にとって意味のある目標や行動を設定することができ、”自分ごと”として捉えることができる結果、行動も加速します。

そのような対話の場とするために、必要な視点を、コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)やキャッシュフローコーチとして学んだことから、考えてみました。

あり方(考え方)

  • その目標を達成することは、自分にとってどのような意味があるか?
  • 環境の変化にあわせて、自分の考え方のどのような部分に変化が必要か?

能力

  • 理想の状態に近づくために、必要なもの(能力)は何か?
  • 理想の状態に近づくために、必要な情報は何か?
  • 理想の状態に近づくために、今持ち合わせている知識・スキルで使えるものはないか?

環境

  • 理想の状態に近づくために、どのような環境が整えばできそうか?

行動

  • やろうと思っていて、実行できていないことはないか?
  • 目標を達成するために、今日からできることは何か?
  • 次回の対話までに、何をやるか?

整理していく過程で、気づきを持ってもらう

理想と現状を整理したうえで、現状から理想に近づくために、上記のような4つの視点から見ていくことで、「できそうなこと」「必要なこと」についての”盲点への気づき”を持ってもらうことができれば、進んでいくための障害を客観的に見ることができ、行動を加速してもらうことができそうです。

そのような対話をするために、日頃からの鍛錬が必要だと感じています。

その前提として、まずは、機密性を保障し合うことでの「安心」「安全」「ポジティブ」な場を作ること、かつ、オープンな対話の環境を作ることが重要だと思います。

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