何に関心を持っているかによって(何を視点の基軸として持っているかによって)、同じ情報でも見え方が違ってきます。
コーチ・エィ「コーチングの基本」(日本実業出版社)を参考として。
目次
関心がなければ入って来ない
人は、関心のないものに接しても、いくら有用な情報であっても、その人のなかに入ってこないものです。
例えば、たとえ自社がどれだけ有用な商品・サービスを多く揃えていても、相手が関心を持っていて、困っていることに対応する形で商品・サービスを提案できなければ、相手の目にそもそも止まりません。
人は、大量の情報から選択的にふるい分けている
関心を持っている事柄や言葉があれば、新聞などの大量の文字からであっても、すぐに発見することができます。
逆に、関心を持っていないワードは、そもそも認識することすらありません。
人は、大量の情報から、知らず知らずのうちに、自分にとって関心のある事項を選び取っているといわれています。
どのような視座を持って接するか
他人と話すときにも、”どのように関心を持って(=どのような視座で)”その人と接するかによって、集まる情報の質が変わってきます。
長所を見ていきたい、相手の役に立ちたい、という関心のもとに他人と接すると、それに応じた情報が集まってきます。
一方で、あらを探そうと思って他人と接すると、それに応じた情報が集まって来ます。
同様に、人の「可能性」に関心を持って接すると、他人の少しの変化にも気づくことができます。
「その人はどのように変化しようとし、成長しようとしているか」
という視座を持って接すると、他人の長所・成長・小さな変化に関する情報が集まってきますし、さらにそれを他人に伝えることで、相手の成長に寄与することができます。