お客様にとって「価値あるもの」を突き詰めていくことで、自社が磨くべき方向性が見えてくるような気がしています。
佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」(青春出版社)を参考として。
目次
消費者にとっての「コストパフォーマンス」を改善する
以前の記事にて、「消費者にとっての「コストパフォーマンス」をイメージする」という部分で、そのコストパフォーマンスを改善することによって、お客様が購入を決めてくれる機会を増やしていく、というお話をしました。
「道具」ではなく、「価値」を売る
商品を売るというよりも、その商品によって得られる価値を売る、という意識が重要といえそうです。佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」(青春出版社)を参考として。 …
改善の方向性としては、①「消費者が得る価値」を高める、②「消費者が払うお金・手間」を低減する、があります。
「消費者が得る価値」
を高める
を高める
「消費者が払うお金・手間」
を低減する
を低減する
消費者が得る”価値”とは?
そもそも、消費者がより”価値”を感じるときとは、どのようなときなのか。
これには、消費者それぞれの、欲求や願望を理解する必要がありそうです。
佐藤義典「ドリルを売るには穴を売れ」(青春出版社)では、人間の根源的な欲求を以下のように整理されていました。
「生存」の欲求 | 生き抜きたい より心地よく生きたい 美味しいものが食べたい | より美味しいものが食べられる よりいい暮らしができる |
「社会的」な欲求 | 周囲から評価されたい | すごいと言われる |
「自己」への欲求 | 成長したい | 学んで成長できる |
複合的にアプローチする
これらの「欲求(=価値)」は、どれかひとつのカテゴリーに当てはめるというものでもありません。
複合的に当てはまることで、消費者にとっての”価値”は高まっていくことになります。
例えば、もともと美味しいものでも、パッケージがきれいにリニューアルされることで、持っていると周囲から認めてもらえる、自分でも持っていてワクワクする、などの相乗効果を生むことで、価値を高めることができます。
”欲求”というと、なんとなく自分本位なものであるような印象もするものですが、例えば、「より社会をよくしていきたい」「地球環境をよくしていきたい」「自分らしく生きたい」といたものも、欲求であり、特に今後はそのようなソーシャルな部分も着目されてきているように思います。