「戦略」を考える際、競合他社と自社の”差”を考え、そこを埋める文脈で考えるのがいいといわれています。
森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方-成功を引き寄せるマーケティング入門-」(角川書店)を参考として。
競合他社と自社の”差”
「戦略」の良し悪しでいえることとして、”競合他社の弱み”と”自社の強み”が噛み合った状態を作り出せていること、ということがいえると思います。
前提として、まずは”情報”が必要です。
この”情報”も経営資源の重要な一要素です。
情報のなかで、まずは競合他社の状況・強み・弱みと、自社の状況・強み・弱みとを並べてみるということが大事となります。
そのうえで、”競合他社の弱み”に対して、”自社の強み”が利いて有利な状態、となるのが理想です。
強みと弱みは表裏一体
”強み”と”弱み”は、表裏一体であることが多いものです。
いかなる場面においても”強み”となりうるものはそう多くないものです。
例えば、大軍が、いかなる場面においても戦に強いといえるかどうかというと、そうでもありません。
上記のように、”大軍”であるがゆえの”弱み”があります。
巨人のジレンマともいわれています。
”大軍”と相対するには、その”大軍”の弱みに対し、自社の”強み”が活かせるかどうかという観点で考えることが必要とされます。
他の切り口においても、相手の”強み”としている部分には、その裏側としての”弱み”があると考え、そこに自社の強みが噛み合うかどうか、と考えて「戦略」を練る必要があります。
「戦略」のベストは永久に分からない
何が「戦略」のベストなのか、誰にも永久に分かるものでもありません。
教科書もベストな解も分からないものですが、前記事の「4つの特徴」や、本記事の「強み・弱みの差を埋める文脈」を加味したりしながら、自社がどこへ攻めて行くべきなのか、考えてみる必要があります。