目標達成しましたね、など、”到達していることを言語化する”。それだけのことですが、言われた側は達成感を感じやすく、効果が大きいものです。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考として。
到達していることを言語化する
”目標を達成していますね”
”最後までやり切りましたね”
相手が到達していることをきちんと言語化しているだけといえばそうですが、
言われる側は、言語化されたことによって自身の到達を認識することができますし、達成感につながり、次なる行動のモチベーションにも繋がります。
”到達の言語化”は、「褒める」という個人の主観による”評価”とは違って、事実をそのまま言語化しているだけですが、それだけに先入観や偏りがかかっておらず、相手にとっては受け止めやすいものでもあります。
相手が気づいていない到達点を言語化する
相手が気づいていない「到達」を伝えることができれば、相手の”気づき”に繋がり、効果も大きいものになります。
自分では思ってもみなかったが、自分はこのようなことができているのか、達成できているのか、と気づくことができます。
伝え方の視点3つ
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考にすると、
到達の言語化には、3つの伝え方があるようです。
「あなた」は○○ですね
自分の視点から、相手の到達を伝えます。
シンプルですが、自分が評価する立ち位置にいる、という言い方なので、人によっては素直に受け止めてもらえない可能性があります。
あなたが○○したことで、「私」はこのような良い影響を受けた
自分に起こった反応という視点から伝えます。
使いどころは難しいものの、この伝え方であれば、自分のことを伝えているだけなので嫌味も少なく、受け止めてもらいやすいので、このような伝え方を用いることができる場面ではぜひとも使っていきたい伝え方です。
あなたが○○したことで、「私たち」はこのような良い影響を受けた
自分たちに起こった反応という視点から伝えます。
さらに使いどころは難しいものの、相手に伝われば、相手はより大きな達成感を感じることができます。
周りに気を使ってブレーキをかけていた頑張り・行動に関しても、そのブレーキを取り払い、行動を加速化する可能性があります。