これはいい!と思ってもなかなか継続することが難しいものです。
”定期的にそれを思い出させてくれる人”がいた方が、行動が加速します。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から学んだこと。
「いい!」と思ったものがなかなか継続できない
本やセミナーなどで「これはいい!」と思っても、それを長期間実践していって自分のものにして成果に結びつけることはなかなか難しいものです。
その場では分かった気になったが、いざ自分でやるとなると分からない、
日々の仕事や生活や習慣のなかに埋もれてしまい、そのとき感じた感動を忘れてしまう、
結構ありがちなものです。
”定期的に思い出させてくれる人”の存在
これはいい!身につけたい!と思ったときには、それを”継続的に思い出して繰り返す機会”が必要だといえます。
そのときの熱がそのときで終わらないよう、定期的に原点に立ち返り、またさらに一定期間実践してみる。
また原点に立ち返り、フィードバックし、軌道修正していく。
そのようなサイクルがないと、身につくまで至らないことが多いものです。
例えば、本やセミナーなどであれば、大事なことをEvernote(メモ帳アプリ)などにメモするようにしています。
定期的に見直すようにすると、時間が経ったからこその気づきやフィードバックも出てきます。
しかしながら、それにもなかなか限界はあります。
以前、税理士試験を受験してきましたが、なかなか辛い長期戦でした。。
税理士という資格を取りたい!と考えてから、そのモチベーションと試験に受かる努力を継続できたのは、
継続するための「仕組み」を取ることができたからなのだろうと思います。
受験予備校に通い、週のなかで決められた日時のカリキュラムに出席し、
何より、定期的に、取りたいと思ったときの気持ちを思い出させてくれる予備校講師がいたからこそ、
受験生活を継続することができたのだといえます。
最後の科目は通信で取りましたが、モチベーションの維持は非常に大変でした。
通学していたときの感覚が染み付いていたからこそ、最後の科目は通信で取れたのだと思っています。
やはり実践を継続していくためには、”定期的に思い出させてくれる人”の存在は大きいものです。
少しの変化も、継続できれば大きな成果となり得る
”経営課題を克服する”、”業務を改善していく”、”経営目標に向かっていく”
最初、目標や課題を洗い出し、これこそ!と思っても、日常の忙しい業務に追われていると、
なかなか現状を変えることというのは難しいものです。
日常の業務は、「緊急かつ重要」なものか、「緊急だが重要でないこと」が多いといわれています。
(「緊急でも重要でもないこと」はなくすに越したことはありませんが。)
一方、”計画し、改善する”といったことは、「緊急でないが重要」という範疇であり、継続して取り組んでいくには、継続していくための“仕組み”が必要だろうと思います。
当事務所の役割として重要だと感じていることとして、
いかに「気づき」を行動に移すか、
その行動を継続していくための条件や環境を整理するために必要なことをいかに具体的にするか、
それを行うための「理由」は何であるかと定期的に見直すこと、
だと感じていますし、役割だと定義づけるようにしています。