事業において銀行借入はすべきか

事業を行ううえで、借金をすべきかどうか。メリット・デメリットをまとめてみました。

川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」(すばる舎)を参考として。

目次

事業で銀行借入すると、どうよいのか

事業において、銀行借入することで、どんなよいことがあるか。

事業のスピードを速くすることができる

経営環境は目まぐるしく変わるもので、「タイミング」が重要になってきます。

今広告を打って攻勢をかけて売上を増やしたい、新しい地域に今進出しておきたい、新しい事業を今立ち上げておきたい。

手元にお金がない場合に、それらをお金が貯まってからやろうと思っていると、タイミングを逃してしまうということも考えられます。

借入をして手元にお金を持っておくことができれば、そのタイミングを逃さずに済みます。

もちろん、それは利益の前借りに過ぎないのだという意識付けは必要です。

”仕入が先、売上が後”へ対応できる

どの事業においても、おおむね”支払いが先・入金が後”です。

設備・人材・仕入などの先行投資があり、その後に、販売活動があり、請求書を発行し、入金、という流れです。また、キャッシュレス決済も増えてきており、その現金化にもタイムラグがあります。

それらに対応していくには手元に資金が必要であり、どこか1回でもサイクルが回らなければ、事業終了になってしまいます。

不測の事態に備えることができる

新型コロナ、災害、事故、競合との関係、大口取引先との取引停止、従業員の想定外の退職での売上縮小など、事業にはリスクが伴います。

これらに対応していくためには、手元の資金が必要です。

借入でしのぐにしても、平常時から銀行との関係を作りながら手元に資金を置いているか、困ってから急に銀行に融資申込みをするかでは、審査・結果に大きな違いが出てしまいます。

借入のメリット

  1. 事業のスピードを速めることができる
  2. 事業の幅が広がる
  3. お客様の幅が広がる(様々な決済手段への対応)
  4. 焦らずに経営判断ができる
  5. 不測な事態に備えることができる
  6. 銀行の目を気にすることをきっかけに、財務改善の意識を持つことができる
  7. 会社のお金と個人のお金との分離を図ることが可能になる

なかでも、「焦らずに経営判断ができる」という点はとても重要だと感じます。

手元資金に余裕がないと、目先の売上を欲するばかりに意に沿わない仕事をしてしまったりします。

ツーストライクで打席に立つか、ノーストライクで打席に立つかでは、球の見極めには明らかに差が出ます。

また、経営判断のタイミングについて、選択肢を持てるという点も大きいです。

借入のデメリット

  1. 利息がかかる
  2. 元本返済を加味して事業を行う必要がある
  3. 基本的に、社長個人が連帯保証人になる
  4. 負債が増加するので、一時的に財務内容は悪く映る
  5. 預金残高が増えることで、”すべて自分が稼いだお金”と錯覚してしまいがちになる

なかでも、預金残高の多さを”すべて自分が稼いだお金”と錯覚してしまいがちになるという点は特に気をつけたいところです。

一見、そんな訳ないと思ってしまいがちですが、自分のお金と借りたお金が一緒くたになっていると、錯覚してしまいがちになるのが人間の性でもあります。

これは、銀行口座を複数持って管理を分けるなどの対策をすることで緩和することが可能です。

また、稼ぐべく売上のなかに、元本返済分も見込んで売上目標を立てることを忘れないようにしなければなりません。

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