現状と理想をはっきりとさせた後、現状から理想へとたどる道筋をアイデアとして思い浮かべていけると、道筋のイメージが沸いてきます。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
”キャッシュフローコーチ流”話の進め方
キャッシュフローコーチとしての”話の進め方”について、和仁達也先生や他のキャッシュフローコーチの方から、とても色々と教わった気がしています。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) を読むと、和仁達也先流の”話の進め方”の集大成ともいえ、とても有益だと感じます。
現状と理想を明確にした後、たどる道筋のアイデア出し
まずは、現状と理想について話を聞きつつ、明確化していきます。
その後は、現状から理想へと向かうためには、どのような状況が必要か、どのような行動が考えられるか、のアイデアを出していきたいところです。
そこまで言語化できてくると、話し手のなかで、どこに向かって走っていけばいいかのかがだんだんと明確になってきます。
- 環境:どのような環境が整えばできそうか?
- 行動:どのような行動をしていけばできそうか?
- 能力:どのようなスキルがあればできそうか?
「ご自身のなかで、どういうところに伸びしろがありそうで、手をつけたいを思っていますか?」
といった質問であれば、自然な形で相手の考えをまとめてもらうことができそうです。
期限を決める
アイデア出しをした後は、ふんわりと終わらないように、期限も話し合っていくのがいいと思います。
「いつからやってみますか?」
などで、より具体的にしていくと、相手にとっての行動を開始するきっかけをより明確なものにしてもらえそうです。
大切なこと
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) で最も印象的な言葉が、以下です。
大切なのは、状況を最適化することで、相手の心が整って、行動を起こせるようになることです。
そのシチュエーションそのものに対して、無理矢理、解決策を繰り出そうとして、相手の言い分やペースを無視してしまっては意味がありませんし、現実的な実効性もありません。
最も大切なことは、「相手が心を整えること」であり、「相手が納得して、少しずつでも行動していけるようになること」だということ。
状況そのものを変えるには、行動しかありません。
その行動の方向性に、特効薬がある場合というのは、早々あるものでもありません。
結果、試行錯誤することにはなりますが、それでも行動の手数を打っていくことでしか、状況そのものが変わっていきません。
行動するには、自分自身が納得していなければ、足を踏み出すことはできません。
自分自身で納得してもらう(=心を整える)ための素地を作っていく、ということが、聞き手にとって話し手に対してできる最大限ののプレゼントなのではないかと感じています。