持って生まれたものを活かせる環境にたどりつけるかどうかは、とても大きな問題といえます。
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)を参考にして。
他責と自責
よく「他責」と「自責」という言葉を耳にします。
何かよくないことがあったとき、他人や環境など自分以外の他に責任を求める考え方を他責思考といいます。
一方で、何かよくないことがあったとき、”自分にできたことはないか・できることはないか”と自分のなかに改善点を求める考え方を自責思考といいます。
他責思考に偏ってしまうと、自分自身のなかの改善が進まず、自分が変わらないので環境も変わらず、結果、他責思考のループに陥ってしまいがちです。
自責思考に偏ってしまうと、感情的になってしまい、必要以上に自分を責めて苦しくなるということにもなりがちです。
どちらに偏りすぎてもよくないですし、どちらかがよくないというよりも、バランスなのだろうと思います。
建設的な自責
しいていえば、他責思考よりも自責思考の方が建設的なのだろうと思います。
「自分に何かできることがなかったか」という思考をすることで、改善に繋がり、自分自身の思考や行動が変わることで、おのずと環境も変わってきます。
しかしながら、一言で「自責」といっても、実際問題、難しさも感じます。
上記のとおり、ともすると、”自分が悪い”というように自分ばかりを責めがちにもなるからです。
その点、森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)では、「自責」の具体的な考え方ともいえる話の記載があり、参考になりました。
3つの要素を直視する
森岡毅著「苦しかったときの話をしようか」(ダイヤモンド社)において、世の中を生き抜くうえで、人が自身でコントロールできる要素は3つと解説されていました。
- 「自分自身の特徴」を理解する
- 「自分自身の特徴」を磨く努力をする
- 「環境」を選択する
自責というとともすると感情的に自分自身を責めてしまいがちですが、自分のなかで考えるべきポイントは上記の3点に集約されるのではないかと感じます。
ポイントを絞ることで、感情的にならずに、建設的に自分自身の改善を試みていきたいところです。