どんぶり勘定という言葉があります。
あらゆる収入や支出を大雑把に管理することをいい、現状の経営やお金の状態が分からないばかりか、対策や方向性もまったく分からなくなってしまいがちです。
しかし、これを「~丼」と考えたとき、「定食」にすると、状態や方向性が分かりやすくなります。
どんぶり勘定の由来
本来の由来
「どんぶり勘定」とは、お金の使い方が大雑把であることの慣用句です。
由来としての「どんぶり」は、器としての「丼」ではなく、職人の前掛けのポケットのことをいうそうです。
職人が、この前掛けのポケットを財布代わりにしており、お金の状況がまったく分からないなかでざっくり管理していたことから来ているそうです。
「丼」で考えても想像しやすい
由来はともかく、現在の「丼」で例えても、「どんぶり勘定」は分かりやすいものです。
収入も支出も、一つの「丼」のなかで出し入れしていれば、結果として残ったお金・足りないお金が、「なぜ残ったのか?なぜ足りないのか?」が分かりません。
経営を「丼」ではなく「定食」で考えるとよい!
どんぶり勘定のデメリットを、海鮮丼と刺身定食に例えて考えてみましょう。
海鮮丼のデメリット
海鮮丼があるとして、そこにご飯もまぐろもえびもいかもサーモンも一緒くたになっていると、、、
- どこに何が入っているか、隠れているか分からない
- 味が混じる
- 栄養のバランスが悪い
- 今後の健康を考えての工夫ができない
刺身定食のメリット
一方、刺身定食にはメリットがあります。
- どこに何があるか一目して見え、バランス感覚が掴める
- 味が混じることはない
- 栄養のバランスを調整することができる
- 今後の健康を考えての工夫ができる
経営のお金を「海鮮丼」ではなく「刺身定食」で考えるメリット
海鮮丼は、どんぶり勘定そのままです。
これを刺身定食で考えると、メリットがあります。
分かりやすく例えるために心がけていること
経営のお金を「海鮮丼」ではなく「刺身定食」で考えてみました。
どんぶり勘定ではなく、定食のように、内容を分解して一覧することが、経営の健全化につながります。
”脱どんぶり勘定”のメリットを、どのように例えればよいかいつも迷っていたのですが、会計税務に携わっていない妻に話してみたところ、「それって、海鮮丼より刺身定食の方が内容が見渡せて調整できるから健康になりやすいってこと??」と言われたことがきっかけで、丼と定食を対比してデメリットとメリットを並べてみました。
会計や税務はとかく小難しくなりがちなのですが、分かりやすく説明するトレーニングとして、会計税務に携わっていない妻と会話することで、少しでも分かりやすく例えることができないか、日々チャレンジしてみています。
※ちなみに、本記事のイラストはPowerPointが得意な妻が作成してくれました。