融資審査では、どのようなことが見られるのか。
川北英貴著「銀行からの融資完全マニュアル」（すばる舎）を参考として。
目次
融資審査のポイント
融資審査におけるポイントとして、以下のような点が挙げられます。
- 背景（事業内容、事業実態、役員個人など）
- 決算書（財務内容、業績）
- 資金使途
- 資料（商品・サービス概要など）
- 日常取引（利息以外の銀行取引）
- 経営計画（今後の業績見通し、経営改善計画）
返済できるかどうか
いざ手元資金に困ってから借りようとすると、考えにも余裕がなくなってしまいます。
銀行側の立場に立ってみると容易に想像できることなのですが、「返済してくれなさそうな相手には貸したくない」と考えるのが基本です。
手元に資金がなく、過去の決算書類の内容も悪いといった場合、銀行からすると”返済してくれなさそうだから貸したくない”と感じるものです。
そういったときに、単に口頭のみで”返すので貸してください”とだけ伝えても、銀行からすれば、”信用できない”が第一感となるのはある意味自然の流れです。
返済していくことが可能であると考える根拠をしっかりとした形で示す必要があります。
経営計画書で示す
返済可能であることを伝えるためには、今後の業績の見通しである「経営計画書」として提示することがとても有効です。
決算書における「当期純利益＋減価償却費」が借入返済の原資となります。
その金額の範囲内に借入返済額に収まらないとしたら、それはすなわち”返済していくことができない”ことを意味します。
であれば、今後どのようにしていくことで「当期純利益」を上昇していくことが可能なのであるかどうか、そのために具体的にどのような施策を考えているかを計画のなかに落とし込み、返済が可能であるということを示す必要があります。
