会話するときに、話の内容を抽象的にしたり具体的にしたりすることで、輪郭がはっきりし、相手に自身のやりたいことや起こすべき行動を認識してもらうことができそうです。
伊藤守「図解コーチングマネジメント」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を参考として。
より抽象的に、より具体的に
話にテーマがあるとすると、それよりも抽象的に全体像を掴むという方向性がありえます。
また、具体的な行動に落とし込んでいく方向性もありえます。
例えば、「明るい社風にしたい」というテーマがあるとして、
そのためにはどのような具体的な行動が考えられるか、という方向性も考えられますし、
明るい社風にしたいその背景や展望は何か、という方向性も考えられます。
それぞれのよさ
より抽象的にしていくことで、動機・背景・イメージ・展望を言語化していくことができます。
そのように言語化していくことで、全体的なイメージを明らかにしていくことができ、自由で創造的な話をしていくことができます。
一方、より具体的にしていくことで、何をどう行動すればよいのかが分かります。
行動を起こすことで具体的に様々なことが変わっていきますしとても実践的ですが、それに終始しても、そもそもなぜそのような行動をしなければならないのかが分からなくなってくることがあり、面白さを感じることができず、行き詰ってしまいがちです。
行ったり戻ったりする質問を考える
より抽象的にすることのよさもあり、より具体的にすることのよさもあります。
特に質問をしながら話を深めていく際は、より具体的になるような質問をするフェーズもあり、より抽象的になるような質問をするフェーズもあり、これらを使い分けていくことで、
相手に全体のイメージ感を言語化し、根付かせてもらうことができ、
また、より具体的な行動に落とし込み、具体化することで、実際の変化に結び付けてもらうことができます。