対話のなかで、話し手の”思考の枠を外す”ことができたとき、話し手のなかに、新しい気づきを得てもらうことができます。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。
目次
”キャッシュフローコーチ流”話の進め方
キャッシュフローコーチとしての”話の進め方”について、和仁達也先生や他のキャッシュフローコーチの方から、とても色々と教わった気がしています。
和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版) を読むと、和仁達也先流の”話の進め方”の集大成ともいえ、とても有益だと感じます。
セオリーはきっかけ
話の進め方についての色々なセオリーを見てきました。
本人に見えていない”盲点”を一緒に探す、というスタンス
誰かから悩みを相談されたとして、自分が考える解決策を押し付けるよりも、本人に見えていない”盲点”を一緒に探すというスタンスを持って接したほうが、相手の役に立つ…
話を進めるための”全体像”を肝銘しておく①
お客様と全体としてどんな風に話を進めるか。 和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。 ”キャッシュフロ…
話を進めるための”全体像”を肝銘しておく②
お客様と全体としてどんな風に話を進めるか。 和仁達也「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にしつつ、キャッシュフローコーチとして考えたこと。 ”キャッシュフロ…
経営上の悩みを聞く最初に、タイトルを確認する
経営上の悩み・課題や気がかりなことを聞いていこうとするときは、最初にタイトルをつけるひと工夫があるかないかで、その後の展開が大きく異なってきます。 和仁達也「…
相手の”現状”を聞くときに、気をつけたいこと
相手の経営上の課題や気がかりなことを聞くうえで、まずは”現状”の把握が重要になってきます。相手にありのままに話してももらいやすいよう、ここでの聞き方は、きちん…
現状の足枷せをいったん取り払う効果
現状にとらわれすぎると、知らず知らずのうちに理想や目標を見失いがちですが、あえて言語化してみると、現状から進む道が思い浮かんだりもします。和仁達也「プロの思…
現状から理想へたどる道筋をアイデア出ししてみる
現状と理想をはっきりとさせた後、現状から理想へとたどる道筋をアイデアとして思い浮かべていけると、道筋のイメージが沸いてきます。 和仁達也「プロの思考整理術」(…
結局のところ、これらのセオリーは”目的”ではなく”手段”である、ということがいえます。
話し手の考え方が整理されていくための”手段”なので、最も大事なのは、話し手のモヤモヤが少しでも言語化され、整理されて、新しい発想を持てるようになること。具体的な行動のきっかけを持つことができるようになること。
思考の枠を外す
”目的”はというと、”話し手の思考の枠を外す”ということだと思います。
「そもそも何をどうしたいと思っているのか。」
「現状のなかで、知らず知らずのうちに具体的に認識できていないことはないか。」
「あるべき姿のなかで、なんとなくぼんやりとしている部分はないか。」
「できることのなかに、見落としはないか。」
自分のなかだけで考えていると、知らず知らずのうちに考えに「枠」を設けている可能性があります。
これを、安心・安全・ポジティブな環境のなかで、対話していくことによって、見落としに気づくことができれば、新しい行動に結びつけていくことができます。